SK11(藤原産業) 静音オイルレス エアーコンプレッサー SW-131 SW-L25MPF-01

& SK11エアーチャックガン デュアル ATG-003




<写真/ 文:とんかつサンド>



【僕が急にエアーコンプレッサーを欲しくなったわけとは?】
 2016年10月初旬、僕はクルマをホンダの N-WGN カスタムに乗り換えた。
それまで乗っていたホンダのライフは標準グレードであったに対し、N-WGNはカスタムグレードなので、ボディ外装には各部スポイラー類をはじめ
装飾パネル(ガーニッシュ)類が数多く装着されている。

これはこれでデザイン的にもカッコイイのだが、洗車をする時には、これら装備品の隙間に水が入り込むことで、水滴の拭き取りがとても困難になってしまうのだ。
ドアミラーの隙間やアルミホイールについてはライフの時でも同じだが
特に多数の装飾パーツが装備されているフロントグリル周辺、リアバンパー周りでは、何度水滴を拭き取っても、後から後から滲み出してはボディ表面に垂れ落ちてくる。
やがて水滴が滲み出なくなったと思っても、ひとたび走り出せば、風の抵抗によって、隙間という隙間から水が噴き出ては、それが乾いてボディに白いミネラル痕を残してしまう。

風の抵抗で水が噴き出してしまうのならば、前もってエアダスター等にて風を吹き付けて、水滴を吹き飛ばしてしまえば良いじゃんということで、今回はDIY用のエアーコンプレッサーを購入した。

エアーコンプレッサーは実に様々な使い道があるので、以前から常々欲しいと思っていたアイテムではあった。
しかし、価格の高さと、なによりも圧縮充填時の音の大きさがネックとなって、購入をあきらめていたのだ。

ところがよくよく調べてみると、実際には低価格でありながら、静音化を実現させた製品が数多く出回っている事が判った。
ということで、今回はSK11の 静音オイルレス エアーコンプレッサー SW-131 SW-L25MPF-01という製品を購入した。
ちなみに「SK11」とは、藤原産業が展開している、工具関係のブランド名である。

こいつはタンク容量25リットル、吐出量51L/(0.6MPa)という、DIY用途のエアーコンプレッサーとしては標準的なスペックのもので、価格は25,000円。
但し、一般的な製品は最高圧力が0.8MPa程度に設定され、0.6MPa程度にまで圧が低下したらポンプが作動して0.8MPaにまで充填させるのがふつう。
ところが今回入手したエアーコンプレッサーは最高圧力が1.0MPaに設定されており、タンク内圧力が0.8MPa程度に下がった時点で1.0MPaにまで引き上げられる点が異なる。
ちなみに騒音レベルは、静音タイプではない製品が概ね80デシベル超えであるのに対し、こいつは66デシベルとなっている。

エアーコンプレッサー本体の移動もらくちんで、2個のタイヤが設置されている事で転がして移動できる事は勿論だが、
前後に設置されたハンドルと重量バランスの良さによって、24kgという重さの割に、持ち上げての運搬も、僕個人的には苦にならなかった。
そのため、使用しない時には部屋の中で保管し、使う時だけ屋外へ持ち出すという使い方も可能だ。(あくまでも僕の場合であるが)

実際に屋外で作動させてみたところ、想像していた以上に静かで、N-WGNのアイドリング時のエンジン音よりもはるかに静かであった。
25リットルのボンベを1.0MPaまで充填させるのに掛かった時間は約6分半程度で、これはシングルピストン仕様のため、仕方がないと言ったところだろうか。

そして、吐出時の圧力をコンプレッサーに装備されたレギュレターによって0.6MPaに設定し、洗車後の水滴飛ばしに使用してみた。
やはり効果は絶大で、これまでは何度拭き取っても隙間から滲み出ていた水滴があっという間に吹き飛んでしまう。
フロントグリル周りを入念にエアブローしていると、やがてコンプレッサーのモーターが再始動するが、特にエアブロー作業には影響もなく、コンプレッサーの能力に対する物足りなさは感じられない。
おかげで、今まで面倒で時間が掛かっていた、水滴の拭き取り作業がとても楽になった。





洗車を終えると、今度はエアーチャックによる、タイヤ空気圧のチェックと充填を試してみた。
僕が購入したエアーチャックはSK11のエアーチャックガンで、よくガソリンスタンドなどに設置されている、デュアルヘッドタイプと呼ばれるチャックが装備されているもの。
ネット上では、ロックタイプと呼ばれている、チャックをバルブに挿し込んでロックさせるタイプが人気のようだ。
しかし、僕としては、手軽に抜き差しが可能なデュアルヘッドタイプの方が昔から使い慣れている事もあり、こちらの方を選択した。

エアーチャックガンのトリガーを引かずにチャックをバルブに挿し込むと、エアーチャックガンに装備されている圧力計にタイヤ内の空気圧が表示される。
規定値よりも0.2MPaほど低かったので、ここでトリガーを引くことにより空気が充填される。
少しづつ空気を充填してはトリガーから指を離し、空気圧を確認しながら充填を繰り返す。
やがて規定値を上回ったら、今度はエアーチャックガンの横に設置されているボタンを押す事で圧力が解放され、空気圧を下げて規定値に合せればOKだ。
それにしても、自宅の庭において、自動車整備工場やガソリンスタンドと同じ感覚でクルマのタイヤに空気を充填できることが、これほど感動的だったとは、、、(笑)

ということで、急遽導入する事になった、このエアーコンプレッサー。
クルマの洗車や整備以外でも、家のエアコンをはじめとする各種機器類のフィルター掃除や自作パソコンのケース内に溜まった埃の除去など、これから様々な場面で活躍してくれることだろう。
(記:2017年1月9日)



↑上の圧力計がレギュレターを通過した後の吐出時の圧力計で、下にあるのがタンク内の圧力計。



↑左にあるのがエアチャックガンで右にあるのがエアダスター。
 真ん中にあるのはタイヤの空気圧を測るエアゲージで、エアチャックガンの圧力計の精度を確かめるために使用したところ、両者ともぴったりと合っていた。


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