ニコン デジタル一眼レフカメラ D200









昨年のフジフィルム・ファインピクスS3Proに続いて3代目のデジ一眼です。
2005年12月16日に発売されたニコンD200は、発売前から大きな期待を寄せられていた
モデルであり、ニコン・デジ一眼の最高峰機であるD2X(実売価格で40万円超!)をも凌駕
する性能を与えられるのでは?と噂されていた。当然予約は殺到し、発売延期になる事
無く無事に発売されたのだが、、、。
 実際に12月に発売されたD200は、明らかにボーナス商戦に間に合わせる為に未完成品
を市場に出したと言われても文句の言えない代物であった。撮影した風景画像には縦縞が
びっしりと入り、画面の中に暗い部分があると、紙やすりで擦ったような暗部ノイズが入る。
夜景などを撮影感度を上げて撮影すれば、おびただしい高感度ノイズが画面を覆ってしまう。
縦縞の発生しない「正常品」と言われている固体でも、何となく白い薄皮を1枚かぶせた様な
画質や赤かぶりしたような画質で、ネット上では「期待ハズレなカメラ」といった評価が後を絶
たなかった。この辺りの混乱ぶりに関しては、価格ドットコムの年末〜1月あたりの書き込み
を見てもらえれば理解できると思う。
やがて2月頃から縞々ノイズの対策品が流通するようになり、3月以降の固体で縞問題は解
決したと思われる。
ネット上にアップされているありとあらゆるD200の写真を徹底的にチェックしてみたところ、2
月末から3月に入った頃に購入した方々のアップした写真を見ると、明らかに初期(05年12月
末〜1月頃)の固体とは写りが違う様に感じるのは気のせいだろうか?
後者の方は正しく「一皮むけた画質」に見える。
そこで長い間、様子を見ていましたが、とうとう購入に踏み切る事にしました。









<実際にS3proから持ち換えてみて>
まず、ファインダーが大きくてとても視認性が高い。そしてフォーカスが速くて正確。連写は僕自
身は特に必要とはしないが、やはり出来ないよりは出来た方が嬉しい。シャッター音がS3proの
「シャタン!シャタン!」といった弱気(?)なものではなく、「カシャーン!」と実に気持ち良い!(笑)
そして問題の画質ですが、素直な描写でニコンらしい落ち着いた絵作りなのですが、実に
多彩な撮影メニュー、カスタムメニューを組み合わせる事ができます。デフォルトでは若干眠い
解像感も、シャープネスを高めることにより、かなりシャープな解像感が得られます。
特にRAWモードがJPEGモード感覚でサクサクと撮影できる点はS3proとは別次元の感覚
ですね。

ちなみにJPEG撮って出しでは良い感じにならないと悩んでいる方に僕のお勧め
カスタム設定を。(あくまでも参考に。)

輪郭強調=強
階調補正=オート
カラー設定=1
彩度設定=強or標準
色合い調整=+6(赤かぶりの防止効果)

上記の設定で概ね良い感じの仕上がりになると思います。 

あと、このクラスの特筆すべきポイントとしては、様々なモード切替がボディ外部のレバーやツ
マミ類を操作する事で瞬時に切り替えが可能な事。以前使っていた機種では、一旦メニュー
画面を呼び出して、背面(or上面)液晶を見ながら切り替え作業を行わなければいけなかった
のですが、D200では慣れればファインダーから目を離す事無く、様々なモードチェンジが可
能になります。


↑僕はオプションのバッテリーグリップを装着。
ホールド性が格段に向上しました。

D200は、標準では縦位置グリップは付いていませんが、別売りアクセアリーのバッテリーグリップ
を装着する事により、一見D2Xっぽい風貌になります。僕は手が大きい為、ノーマルスタイルでは
小指がグリップからこぼれてしまう為、バッテリーグリップを装着しました。こうする事により、小指ま
でしっかりとグリップを握る事ができ、ホールド性が大幅に向上しました。

とにかく、買ってみて大満足のデジ一眼でした。
(記:2006年5月)

その後、D2HとD40の導入によりD200の使用頻度が著しく減少したため、断腸の思いで売却しました。

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