ギブソン・ヒストリックコレクション '63 ES−335TDC









ギブソン・ヒストリック・コレクション・'63 ES−335TDCです。
ヒストリック・コレクションのES−335は、レスポール・モデルの様に常時生産をしておらず、数量限定の 
スポット生産なので、タイミングを逃すと欲しい時に手に入れることが出来ないという特殊なモデルです。

音の特徴として、弾き込んでみて感じたのはクラプトンが30年の長きに渡って使用し続けてきた理由が解ったような気
がします。一般的に言われて来ているのは「芯が太く、粘りのあるトーン」と言われています。正にそのとおりなのですが
僕はもう一つ違った印象も持ちました。それは「レスポールとストラトの良いトコ取りのようなトーン」という
印象です。どう言う事かと申しますと、ストラトのトーンの魅力の中には「ブライトで立ち上がりが早い」というのと他に
ピックガード下と、ボディバックが座ぐられ、更にバックに仕込まれたスプリングが、あたかもホロウボディのような
サウンドを生み出すカギになっているのですが、そんなストラトの魅惑のトーンと、ご存知レスポールの太く厚みのある
トーンとが合成されたような複雑な(?)トーンを生み出しています。
そしてフロントPUにスイッチングしますと「正しくセミアコ!」とも言うべき甘いジャジーなトーンを醸し出します。 
そのリアとフロントPUのキャラクターの幅はかなり広く、フロントではジャズからブルースを、リアではブルースから
ロック、ハードロックと使い分ける事が出来るキャパシティの広さを持っています。
また、僕の持っているマーシャルJCM2000との相性が大変良く、とても温かみのあるディストーションサウンド
が得られますし、フェンダーアンプでクリーントーンを出しますと何とも素晴らしいマイルドでジャジーなトーンが得られます。
(ちなみに重さはヒスコレLPとまったく同じ3.8キロでした。)




若かりし頃のクラプトンとES−335、色が茶系に見えるが 
実際には下記の写真と同じ物である。この時点ではペグは
クルーソンのままだ。


こちらは90年代半ばのクラプトンと335。上記の物と同じ物であるが
ペグがグローバーに換わっている。
(実際には、ロッドカバー、PU、ブリッジ、テールピース、ノブ等が交換されている。)

Clapton's Gibson ES-335(1964)

クラプトンの64年製ES−335。(ボディ右側の画像が少し歪んでいます(^_^;))
(この画像はプレイヤー誌より転載させて頂きました)
(追加情報:2004年6月24日、NYで行われたオークションにて写真↑のES−335は$847500(約9100万円)
で落札されました。)









オリジナルではFホール内のステッカーとヘッド裏にシルアルNOが刻印されているが
ヘッド裏には無い。(厳密にはシリアルの形式も違う)それとペグも2コブのはずが1コブとなっている点が残念!




付属品です。高そうなシールドが付いてます。(L型プラグにして欲しかった)


ヒスコレ認定証です。


この模様、色(写真ではちょっと薄いかな?)・・・。



テールピースとスタッドは純正でアルミ製です



コントロールノブです。



シリアルナンバーはヘッド裏にはなく、Fホール内部に貼られています。



お馴染み57クラシックです。



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