エスプレッソマシン・クリーナー URNEX Full Circle

URNEX Coffee Equipment Wash




<Photo :とんかつサンド>     (この記事はAndreja Premiumのレビュー内容から抜粋編集されたものです。)   

↑Urnex社のエスプレッソクリーナー「Full Circle」(内容量:500g)
 まだ日本では正式に販売されていないが、近日中にArnexによる直販ネットショップが日本国内に開店するらしい。
 ちなみに価格は14.95ト゛ルで、今回は個人輸入にて購入した。



【3方向バルブマシンのメンテナンスについて】
3方向バルブを搭載したエスプレッソマシンでは、抽出を停止した直後に3方向バルブが作動してフィルターバスケット内の圧力を逃がす構造になっている。
しかし、この圧力を抜く際にはフィルター内のコーヒー粉の一部も一緒に吸い出されてしまうため、シャワースクリーン周りやグループヘッド内の水路などに
コーヒー粉による汚れが付着してしまう。
そのため、ポルタフィルターにブラインド・フィルターやバックフラッシュ・ディスクをセットしてお湯の出口を塞ぎ、抽出経路にお湯を逆流させる事によって内部
を洗浄をするのがバックフラッシュというクリーニング方法。

バックフラッシュ洗浄の実施頻度と方法については概ね下記の通り。
(注意:3方向バルブマシンの中には、洗剤を使用したバックフラッシュ洗浄が故障の原因となる機種もありますので、お持ちのマシンの取扱説明書に記載さ
     れている洗浄方法に従って実施して下さい。)

(週に一度のお手入れについて:バックフラッシュ洗浄)
1、ポルタフィルターにバックフラッシュディスクをセットし、グループヘッドにセットする。
2、ブリューレバーを上げて抽出を開始し、抽出圧計の針が上昇してから10秒間待ってブリューレバーを降ろして抽出を停止させる。
  (グループヘッド下側の3方向バルブから勢い良くお湯が排出される。)
3、2を3〜5回繰り返す。

(月に一度、もしくは 35〜50ショットに一度のお手入れについて:洗剤を使ったバックフラッシュ洗浄)
4、エスプレッソマシン・クリーナーの粉末を3ク゛ラム用意し、ポルタフィルターにセットされたバックフラッシュディスクの上に洗剤を乗せてグループヘッドに
  セットする。
5、ブリューレバーを上げて抽出を開始し、抽出圧計の針が上昇してから10秒間待ってブリューレバーを降ろして抽出を停止させる。
  (グループヘッド下の3方向バルブから勢い良くお湯が排出される。)
6、10秒間待ち、また?を実行する。(2回目あたりから、洗剤による泡と共に茶色の汚れたお湯が排出される。)
7、?を5〜7回繰り返す。
8、一旦ポルタフィルターをグループヘッドから外し、グループヘッドからお湯を排出させながらバックフラッシュディスク上面を洗い流す。
9、またポルタフィルターをグループヘッドにセットし、グループヘッド下側の3方向バルブから排出されるお湯がキレイになるまで?の作業を繰り返す。
  (ただし、抽出動作の待ち時間と繰り返し時の待ち時間はそれぞれ5秒程度でOK。)

上記の洗剤については僕の場合、「URNEX」(アーネックス)というメーカーの「Full Circle」(フル・サークル)というエスプレッソマシン・クリーナーを使用
してみた。(海外で評判が良いみたいなので、、、。)
これは使用されている成分の全てが天然成分によって構成されている。
(例えば、重曹や海藻由来の炭酸ナトリウム、ダイエット食品に使用されているグルコン酸ナトリウムやトウモロコシを原料とするクエン酸など。)
しかし、その洗浄能力は驚くべきものがある。

僕の場合、本機を使い始めてから2週間程度しか経っていないのだが、実を言うと僕は毎回の使用ごとに洗剤を使わないバックフラッシュを1回実施し
ていた。
なぜならば、E61グループヘッドのマシンの場合、これまで使用してきた家庭用機の3方向バルブ付きマシン(シルビアなど)に比べ、抽出を停止させた
瞬間のグループヘッド内のお湯の排出量がとても多く、いかにもフィルターバスケット内の余分なコーヒー粉を大量に吸い上げている様子が感じられ
たからだ。

しかし、この時に排出されるお湯はキレイなものであったのだが、上記手順によって洗剤を使用したバックフラッシュを実行してみたところ、2回目くらい
から茶色の汚れたお湯が排出され、その意外ともいえる汚れっぷりに驚かされた。
E61グループヘッドの3方向バルブ、、、、、恐るべし(苦笑)

(注意!:洗剤を使用するバックフラッシュ洗浄の実施頻度については、あまり頻繁に行い過ぎても内部を必要以上に脱脂してしまう可能性があるので
      注意の事。
      特にE61系ヘッドの場合はヘッド内部のバルブ開閉にカム駒を使用しているため、過度な脱脂によってカム表面の摩耗を早めてしまいます。)

(編集:2012年7月25日)



↑一回の使用量は3グラムでOK。


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