ソニー デジタルサラウンドヘッドホンシステム MDR-HW700DS




(注:下記のレビューはあくまでも私が個人的に感じたものであり、その感じ方には個人差があることをご理解願います。
   また、個人による感じ方以外に映像ソース、音源の質や接続機器等、再生環境によっても大きな差が生じる点もご理解願います。)




【もはやリアルサラウンドシステムは不要!?】
僕は以前(2002年頃)、自宅の部屋に80インチスクリーンにプロジェクター、そして本格AVアンプと当時ではクラス最大級800Wアンプ搭載のサブウーファーやと大型スピーカーによるリアル7.1chシステムを組んでいました。
しかし、実際に映画を観賞する事が多い夜間には大きな音を出す事ができなかったり、なんだかんだでホームシアターも撤去され、液晶テレビやパソコン&モニターで映画を観る日々が続きます。
パソコンで映画を観る時には主にヘッドホンを使うのですが、当時では最高峰の組み合わせと言われたゼンハイザーHD800(ヘッドホン)とラックスマンのD/Aコンバーターに同じくラックスマンのヘッドホンアンプによって、そこそこの音質で映画を堪能していました。

しかしつい先日、ひょんなことからまたしてもプロジェクター&90インチスクリーンを購入し、ホームシアターを再構築することに。
今回は過去の経験から実際のスピーカーを使用したリアルサラウンドシステムは組まずに、サラウンドヘッドホンによるバーチャル・サラウンドシステムを採用する事にしました。
そこでソニーのデジタルサラウンドヘッドホンシステム、MDR-HW700DSを購入。

実は今から20年以上前、1998年に発売した世界初の5.1ch対応デジタルサラウンドヘッドホン「MDR-DS5000」を発売と同時に購入して実際に使っていました。
これが当時なかなか良い感じであったこともあり、こいつの直系の最新機種ということでMDR-HW700DSの購入には何の迷いもありませんでした。
強いて気になった点と言えば、2013年に発売されてから7年間全くモデルチェンジしていない事でしょうか?

本機の詳しい特徴や機能については他の多くのレビュアーさんたちが詳しくレビューされていますので割愛しますが、実際に使用した感想としては、只々凄い!の一言です。
過去に使っていたMDR-DS5000の場合、ヘッドホンという事もあり、リアルなサラウンドシステムに比べてサブウーハーの低域成分に若干の不足感があったのですが、MDR-HW700DSでは同じくヘッドホンでありながら、どうしてこれほどの重低音が再現できるのか?というくらいド迫力の重低音が再現されています。
ソースと音量によってはヘッドホンのパッドが震えて耳から浮き上がる程(驚!)
サラウンドの感じとしては、やもすれば若干わざとらしい感じもあったMDR-DS5000に比べておかしな誇張も無く、自然な立体感と空気感で再現されています。
それぞれの仮想スピーカーから個別に音が出ているというよりも、それぞれのスピーカーバランスが完璧にセッティングされた状態によって、全方向からの自然で滑らかな音のつながりを再現しています。
これは、下手な素人が何の音響的処理もされていない部屋内に組み上げたリアルサラウンドシステムに比べ、まるで完璧なマスタースタジオ内に完璧なセッティングでサラウンドを体験しているかのよう。
映画「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」の中でスパイダーマンが幻覚に包まれるシーンでは、全方向からグルグルと音が激しく飛び交ってもの凄い立体音響を体験する事ができます。

かつて、本格AVアンプやスピーカーに大枚を費やしていたのは一体なんだったのか?という感じです。

ちなみにネット上のレビューで一部問題視されているWI-FIの電波干渉ですが、僕の場合はWIRELESS BANDスイッチが工場出荷時状態のオートだと時々干渉による音切れが発生しました。
しかし、切り替えスイッチを2.4 GHzに固定させる事で干渉が全く無くなりました。

これまでのゼンハイザーHD800(ヘッドホン)とラックスマンのヘッドホンアンプによる組み合わせとは比較にならない音質&迫力ですね。
7年前に発売された製品という事を全く感じさせないほど完成度の高い製品だと思います。
もっと早く手に入れておくべきでした。
(記:2020年8月29日)






オーディオ&ビジュアル関係のトップへ

サイトトップへ