キーパープロショップ ボディガラスコーティング クリスタルキーパー

KeePer PRO SHOP / CRYSTAL KeePer




<写真/ 文:とんかつサンド>



【長年の間、カルナバ固形ワックス派だった僕ですが、、、】
 僕は、10代で車を所有してから今日まで、ボディの艶出し保護にはシュアラスターのハイグレードタイプのカルナバ固形ワックスを使い続けてきた。
一時期、カー用品店にポリマー系のボディーコーティング剤が出回り出した頃に、数回コーティングに手を出した事もあったが
やはりカルナバワックスの艶と撥水力には敵わないと思っていたからだ。

しかし、僕の奥方がN-BOXを新車で購入し、奥方の希望により、今から3ヶ月ほど前(2016年7月)にキーパープロショップによってボディガラスコーティングである「クリスタルキーパー」を施工する事になった。

クリスタルキーパーコーティングとは、強固に塗装を守り、透明感のツヤを造り出すガラス被膜と、その上にツヤを深め、シミを防ぐレジン被膜による2層構造からなっており
1年間は水洗い洗車だけで透明感のあるガラス特有のツヤを保つことができるというもの。



施工価格はN-BOXで18,300円(奥方の場合、新車割引とウェブクーポン割引によって10%の値引きが適用された。 )

しかし、この3カ月前の時点での、奥方のクルマを預けた時の僕は、まだコーティングの効果を疑っており、施工後の仕上がりについても過度な期待はしていなかった。

ところが、施工が完了して引き渡されたN-BOXを見た瞬間、全身の毛が逆立つような衝撃を受けた。
何故ならば、その光沢は新車にて納車された時の状態を軽く上回っており、まるで特別な塗装処理を施されたモーターショーの展示車のような状態に仕上がっていたからだ。

しかし、僕がクリスタルキーパー・コーティングの本当の凄さを知ったのは、その数か月後の事だ。

キーパープロショップでは、コーティングだけではなく、手洗い洗車だけのメニューもあるのだが、コーティング後にN-BOXの汚れが酷くなった時には手洗い洗車を依頼しようと考えていた。

しかし、コーティングから3ヶ月が経過した現在においても、洗車の必要性を感じないほど汚れないのだ。
いや、正確に言えば、ミラーの付け根などに黒い垂れ染みは浮かぶものの、軽く拭き取るだけでキレイになってしまい、全体的にはキレイな状態が保たれているのだ。

小雨が降り、路面が濡れている状態で走行すれば、ボディの下半分に汚れが付着する。
通常であれば、このような汚れは水をかけながらスポンジ等で拭き取らなければ汚れは落ちない。
しかし、キーパーコーティングを施した後では、強い雨による流水だけで汚れの殆どが滑り落とされてしまうのだ。
この現象には正直いって驚かされてしまった。
これは、頑なにカルナバ固形ワックスを使い続けてきた僕には衝撃の経験だった。

ということで、2016年10月6日に新車にて納車された僕のN-WGN CUSTOMにも、同じクリスタルキーパーコーティングを施工してもらうことにした。(2016年10月8日施工)

今回、僕のN-WGN CUSTOMにクリスタルキーパーコーティングを施工してもらうのは、前回に奥方のN-BOXを施工してもらった時と同じキーパープロショップ。
このお店は僕の自宅からほど近い場所にあるショップなのだが、実はその実績がもの凄かった。

キーパー・プロショップでは毎年、コーティングの施工技術を競う「キーパー技術コンテスト」が行われているのだが
静岡県内のショップが属する「横浜地区」(静岡、神奈川、山梨、東京の一部)においては何度も優勝しており
更には、各地区ブロックを優勝して勝ち抜いたライバル達が参加する全国大会(2016年)では4位を獲得しているショップなのだ。
ちなみに、今回僕のクルマを担当してくれたスタッフも、2016年の横浜地区で優勝を果たしている。




ということで、今回は僕のN-WGN CUSTOMにクリスタルキーパー・コーティングを施工する様子を写真と共にご覧頂きたい。


【工程? 1回目の洗車】
コーティング作業の前に、まずは手洗いによる洗車が施される。
作業は洗車専用のブース↓で行われる。



まずはハイウォッシャーによって大まかな汚れを流し落とす。



天井に設置されたノズルから専用シャンプーが吹き付けられる。



ムートン100%の「ラ・モップ?」を両手に装着しての手洗い洗車。



ここで一旦すすぎを行う。



【工程? 下地処理】
下地を整える専用の溶剤 『爆ツヤ』によって、水垢や余分なワックス等、コーティングの邪魔となるものを脱脂・除去していく。
軽い磨きキズ程度であれば、この爆ツヤ工程によって概ねキレイに除去される。





【工程? 2度目の洗車】
下地処理が終わると、下地処理剤の洗い流しを兼ねた2度目の洗車を行う。





ハイウォッシャーによるすすぎ。



最後に、水道水に含まれているミネラル分を除去した純水を車体全体に吹き付けて、コーティング専用のブースへクルマを移動させる。



【工程? ガラス被膜層のコーティング】
ここからは、いよいよコーティングの工程に入っていく。
作業は、外気を完全にシャットアウトして室温と湿度が適切にコントロールされたコーティング専用ブースで行われる。



まずは余分な水気の拭き取り作業から開始。



クリスタルキーパーの場合、先にボディ面に適量の純水を吹き付けて濡らした後にガラスコーティング剤を塗り込んでいく。
↓ポイントごとに純水を吹き付けている。



コーティング剤はスプレー缶に収められており、サラサラとした透明な液体だ。



ここで使用されているのは、KeePer技研とドイツSONAX社との共同開発品である、ガラス系溶剤 『ダイヤモンドキーパーケミカル』



ガラスコーティング剤をボディに塗り込んでいく。



そして、すぐに拭き取りと磨きを行う。



コーティング剤を一気に車体の全体に塗ってしまうのではなく、立ち位置を変えずに無理なく「塗り込み→拭き取り→磨き込み」が行える範囲ごとに作業が進められていく。
また、拭き取り&磨き込みに使用するタオルも、これでもか!というくらい頻繁に新しいものへ交換されていた。

ガラスコーティング剤の塗布&拭き取りが完了すると、次のレジンを塗布する前の準備としてボディの各部に残った水分を入念に拭き取り除去していく。
この、水気除去作業は実に細かい部分まで行われていく。
各ドア部の隙間は勿論、本来ならボディコーティングとは関係が無いと思われるホイール部やエンジンルーム内にも及ぶ。










【工程? レジン層のコーティング】
全ての水分を完璧に除去した後、いよいよ2層目となるレジン層のコーティング作業に入る。

ガラスコーティング剤を塗布した時とは異なるタイプの、より目の細かいスポンジに塗った後、ボディへ塗り込んでいく。
コーティング剤はスプレー缶に収められており、粘りのある白い液体だ。


ここで使用されているのは、KeePer技研のレジンコーティング剤 『レジン2』









レジンコーティングもガラスコーティング作業時と同様に、各スパンごとに「塗り込み→拭き取り→磨き込み」によって入念に作業が進められていく。
ちなみに、この拭き取り(磨き)時に使用しているタオルについても、コーティング剤の拭き取りに特化した特別なものだそうだ。


【工程? タイヤ&ホイールの磨き】
レジン層のコーティング作業が終わると、タイヤ&ホイールを入念に磨き込んでいく。(注:ホイールへのコーティングは施されていない。)
この作業はボディコーティングのコースに含まれているものだが、オプションのサイドメニュー(別途有料)としてホイールのコーティングも用意されている。






【工程? 最終チェック→作業完了】
全ての作業が終わると、白いボードをボディに映り込ませながら、仕上がり状態を入念にチェックしていく。



そして、更に細かい部分の仕上げ磨きを経て、全ての作業が完了。




ここまでに掛かった時間は、作業開始から2時間20分であった。


今回のコーティング作業に使用されたタオル。
軽く20枚以上はありそうだ。



  全ての作業が完了すると、コーティング後のユーザーによるメンテナンスの注意事項や、ショップへ依頼する事ができる各種サービスに関する説明を受ける。
この際に、コーティング証明書が発行され、手渡され、最後に料金を支払って車を引き渡される。


【最後に・・・】
全ての作業を終えたN-WGN CUSTOMは、まるで表面に薄いクリアーのトップコートを吹き付けたかのような透き通った艶に包まれており、期待通りの、いや、それをも上回る見事な仕上がりであった。

これまでは固形ワックスオンリーの僕であったが、今後はワックスをクルマのボディに塗る事はまず無いと思う。
ちなみに、今回施工したクリスタルキーパー・コーティングについては、今後、長期的なレビューを随時行っていきたいと思っている。

今回の記事を執筆するにあたり、快く取材に協力して頂いたキーパープロショップのスタッフの方々には心から感謝したい。
(記:2016年10月9日)


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