Rattleware 12oz. Latte Art Pitcher

RW ラテアート・ミルクピッチャー 360cc








【家庭用エスプレッソマシンにベストマッチのミルクピッチャーを求めて】
 さて、マグカップでミルクフォームを作るのに限界を感じた僕は、家庭用エスプレッソマシンにベストマッチのミルクピッチャーを
探すべく色々とリサーチを開始した。

まずピッチャーの容量について調べたところ、一人用には12oz(360cc)が、二人用には16〜20oz(500〜600cc)が適している事
が判った。
よく大は小を兼ねるというが、多くの家庭用エスプレッソマシンの場合、500cc用のミルクピッチャーに一人分のミルク量(約100
cc〜150cc)ではスチームノズルが届かない場合が多いとの事。

次にピッチャーの注ぎ口の形状。ここがあまり尖っていないとラテアートには適さないとの情報が多かった。
勿論、今の僕にはラテアートなどできる技術も無いが、将来的には是非とも挑戦してみたいところ。
以上の情報を元にネット上のありとあらゆるミルクピッチャーを調べてみた結果、素晴らしいラテアートの作品をブログ等で公
開している数名の方々に紹介されていた、ある一つのピッチャーが候補に挙がった。
それが今回購入したRattleware(ラトルウェア)のラテアートピッチャーである。(実勢価格:2,100円〜3,000円程度)

実はこの製品、全く同じものが「LCMミルクピッチャー」という商品名で取り扱われていることも多いのだが、この「LCM」という
ブランド名でググると日本国内の通販サイトしかヒットしないのに対し、「Rattleware」でググるとアメリカのシアトルにある「エス
プレッソサプライ
」というエスプレッソ用品メーカーの独自ブランド商品であることが判った。
したがって「Rattleware」が正式なブランド名なのだろう。
では「LCM」っていったい何?

入手後に早速使ってみたが、やはりマグカップやジュースの空き缶を使うのとは大違い。(当たり前か、、、。)
実にきめ細かいミルクフォーム生成が可能となった。
また、ステンレスの肉厚も薄いため、ミルクの温度変化も実にリニアに感じ取ることができる。
容量については一人分ならちょうど良いサイズなのだが、さすがに二人分同時にとなると、この12ozではむずかしいと思われる。
注ぎ口の形状についても、そこそこにミルクを細く注ぐことができるので、ラテアートにも適しているのだろう。
そもそも商品名が「ラテアートピッチャー」と名乗るぐらいなのだから。

結論として、家庭用エスプレッソマシンをお使いで、適当なミルクピッチャーを探している人がいるのならば、これは是非ともお勧
めしたいですね。
(記:2008年6月12日)




↑注ぎ口も適度に尖っていて注ぎやすい。



↑底面にはRattlewareのロゴ入り。



↑PD-1のスチームノズルにベストマッチ。


【あれから毎日のように練習して・・・】
 ミルクピッチャーを入手してからというもの、毎日地味にエスプレッソでラテアート(ハート)の練習をしていた。そして10日間ほ
ど経ってやっと芋の葉っぱ(?)のような形が描けるようになった。

  最初の1週間くらいは正に暗中模索状態で、毎日のように「ようつべ」でラテアート関係の動画を見ては研究していた。
しかし、なかなか動画のようには上手くいかない。
なぜか??1週間が過ぎたあたりからミルクのスチーミングに問題がある事に気がついた。
PD-1で説明書どおりにスチーミングすると、どうしてもふわふわなボリューム感のあるフォームドミルクになってしまう。
この状態でカップに注ぐと表面を重いフォームドミルクが覆ってしまい、ラテアートどころではなくなってしまう。
その原因はPD-1の紹介ページでも触れているが、ノズルアウターが強制的に空気を送り込む構造になっているため。
そこでこのノズルアウターを外し、無理にミルクを泡立てようとはせずに、殆ど空気を含まないスチームドミルクを作るつもりでス
チーミングすると、動画で見たようなきめの細かいサラサラでつやつやなスチームドミルクが出来上がった。
このコツを掴んだことは自分的には大きな一歩であった。

このミルクをカップの手前縁から1センチくらいの位置を狙って勢い良く注ぐ。
やがて水位が上がってきたら勢いを保ったままピッチャーを下げていくと、表面に白い円が浮かんでくる。
そこで軽くピッチャーを振ると白い円が広がっていくので、頃合を見て白い円を切断するようにピッチャーを奥へ移動させる。
これで芋の葉のような形ができるようになった。
現時点で気がついたポイントをまとめると下記のようになる。

・ミルクは必要な量よりも若干多目に使用する。
・PD-1のノズルアウターは外し、最初にチョンチョンと空気を含ませる程度で後はノズルを1〜2センチほど差し入れてスチー
 ミングする。(ミルクのボリュームは殆ど変わらない)
・エスプレッソの抽出はカップに直接行い、クレマが表面を覆うようにする。
・ミルクを注ぐ時は大胆に、且つ均一に。
・最後にミルクの円をぶった切る時も、十分な勢いで注げるだけのミルクがピッチャー内に残っていること。
 (ミルク量がちょうどカップ1杯分しかないと、ここで力尽きてしまう。)
・ミルクピッチャーは、やはりこのRattleware 12oz. Latte Art Pitcherが良い感じっぽい。

以上、また進歩を感じられたら追記していきます。
(追記:2008年6月24日)


【↓2010年4月2日追加情報↓】
上のレポートを書いてから約1年10ヶ月が経過し、今ではコンスタントにハートやリーフ(っぽいもの)を描けるようになった。
コツとしては、ミルクをスチーミングする際にちょっと空気の取り込みが足りないかな?っていうくらいが丁度良いみたい。
スチーミング後の状態としては、ピッチャーをぐるぐると回した時に普通のミルクのように抵抗感無くサラサラと回るか、ご
く軽い抵抗を感じるくらいがベスト。
しかし、モサモサとしてうまく回らないようでは空気を多く含ませ過ぎとなり、ラテアートには適さない。
(軽いモサモサ感程度であれば、ハートは描く事ができます。)

ちなみに「ラテアート」と「デザインカプチーノ」は微妙に区別されている。
一般的にはピッチャーからミルクをカップに注ぐ行為だけで模様を描くものをラテアートといい、ミルクを注ぎ終えた後に爪
楊枝のようなもので細かい模様や絵を描くものをデザインカプチーノとしている。

それにしてもこのRattleware製のミルクピッチャーはとても使いやすく、僕のエスプレッソ生活において欠かすことのできな
いアイテムとなっている。
大きさも、僕が使用しているエスプレッソマシン達にはこの12オンス(360cc)がジャストサイズなのだ。


↑描いてから撮影までに時間が掛かってしまい、ちょっとボヤけちゃいました(苦笑)
 (マシンはデロンギのEAM1000BJAを使用)



えいっ!もう一丁!


















↑下手糞なロゼッタの動画をUPしてみた(苦笑)


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