(注:下記のレビューはあくまでも私が個人的に感じたものであり、その感じ方には個人差があることをご理解願います。
また、個人による感じ方以外に音源の質や接続機器等、再生環境によっても大きな差が生じる点もご理解願います。)
(撮影:とんかつサンド/しまじろう)
【僕が初めて買った1万円超ヘッドホン】
このオーディオテクニカ/AD-700は今から7年前の2004年に購入したもので、僕にとって初めての1万円超ヘッドホンだ。
7年間も使い続けてきたため、トップ画像からもお判り頂けるように、イヤパッドの周辺部なんかもボロボロだ(苦笑)
2003年秋に発売されたAD700は当時、トータル性能に優れた開放型ヘッドホンとして専門各誌に紹介されていたと思う。
AD700の音の傾向としてはドンシャリ型で、中域は結構薄め。
低域に関しては必要充分な量を出力しているが、輪郭はボヤケ気味でスピード感はあまり感じられない。
高域については伸びる帯域とそうではない帯域が混在しているため、曲によっては篭ったように感じられたり、逆にヌケのあ
る高域に感じられたりする。
装着感は実に軽やかで、イヤパッドが大きく柔らかいこともあり、長時間の装着でも耳が痛くなったり頭部に違和感を感じる
ことは無い。
しかし、イヤパッドが埃を吸着しやすい素材のため、常にきれいに保つ為にはガムテープなどでペタペタと掃除してやる必要
がある。
挿し込みプラグは、ミニプラグの上から標準プラグのアタッチメントを被せるような構造になっており、両タイプのプラグに対応
している。
そのため、ミニプラグしか使用しない状況が長く続く場合には、標準プラグアタッチメントを紛失しないように注意する必要が
ある。
2004年当時はそこそこ良い音に感じられたものだが、安くて音の良いヘッドホンが市場に溢れている今となっては、1万円
前後の価格帯であえて本機を選ぶ理由を見つけることは少々難しい。
今の僕が1万円の予算でヘッドホン選ぶとしたら、おそらくは他の製品を選ぶと思う。
(記:2011年5月31日)
イヤホンTOPメニューへ
オーディオ&ビジュアル関係のトップへ
サイトトップへ