自転車&自動車用空気入れ 大橋産業 BAL ツインシリンダー高圧フットポンプ No,1920

& エーモン工業 エアゲージ(ピットブラック) 6781




<Photo :とんかつサンド>



【自転車と自動車の両方に使える空気入れを求めて、、、、】
今回、子供の通学用自転車に使用する空気入れの購入を検討していたのだが、ついでに自動車にも使えるものを探すことにした。
というのも、自動車のタイヤの空気圧を正しくチェックしようとした場合、本当はタイヤやホイールが冷えた状態でないと熱膨張による影響によって正確な
空気圧が確認できない。
つまり、ガソリンスタンドなどで給油のついでにタイヤのチェックを行うというのはあまり理想的ではなく、できれば長時間駐車していた状態で行うのがベ
ストなのだ。
また、自分がいつも利用するガソリンスタンドは国道沿いの繁盛店であることから、気軽にタイヤチェックを行うことができないというのも自宅でクルマの
タイヤ圧をチェックしたいと思う理由の一つだ。

はじめは電動式のエアコンプレッサー方式の中から探していたのだが、5,000円前後のエアタンクを装備していない簡易的なタイプと、1万円程度のエア
タンクを装備したタイプが良く売れているようだ。
しかし、実際に使っているところの動画を見ると、どちらもけたたましく鳴り響くポンプ音がとにかく煩い。
タンクを装備していないタイプによって自動車用のタイヤ1本の空気圧を2.0kg/cm2から2.2kg/cm2まで上げる場合、ひたすらポンプを鳴り響かせながら
2分間程度充填し続けなくていけない。

また、タンクを装備しているタイプの場合は一旦タンクの中に一定量の圧力まで充填し、タンクに溜まった圧の中からタイヤへ送り込む。
タンクから送り込む際は早くて静かだが、その前のタンクに圧を溜め込む時にはやはり大きなポンプを響かせることになる。
そうなると、自動車の場合はもちろん、自転車にちょっと空気を充填させたくとも大きな音を響かせなくてはならず、朝の通学前の時間帯など、ご近所さ
んへの迷惑を考えるとこれはあまり良い選択とは言えない。

そこで更に調べてみたところ、足踏み式の空気入れの中にとても評判の良い製品があることを知った。
それが今回紹介する大橋産業という会社から販売されている「BAL ツインシリンダー高圧フットポンプ No,1920」という空気入れだ。
ネット上でのレビューも多く、自転車(英式)はもちろん、バイクや自動車のタイヤ(米式)の空気充填も問題なくこなすことができるという。

また、自転車やバイク、自動車以外ではボールや浮き輪といったレジャー用品に対応したアダプターが不足しており、これらの空気入れとしても利用が
可能だ。
ちなみ自転車の空気入れのバルブには「英式」と「仏式」があり、一般的なママチャリやシティサイクルなどには英式が採用されている。
しかし、ロードバイクなどに採用されている「仏式」用のアダプターは不足していないので、こちらの場合は別途に「米→仏」変換アダプター等を購入する
必要がある。

しかし、レビューの中に多く見られる特徴として、製品に装備されている圧力計の精度がかなり大雑把で、他に専用のエアゲージ(圧力計)を購入した方
が良いとのこと。
実際、この製品を販売されている多くのショップも、本品とエアゲージとのセットで販売を実施しているところが多い(苦笑)
このセットにされているゲージについてはなぜかエーモン工業の 「6781 エアゲージ(ピットブラック)」という製品がチョイスされているところが多く、僕も
このセットで購入をした。
価格はエアポンプが2,000円前後、エアゲージが700円前後。


【一般的な自転車にはエアゲージが使えない?】
ただし、ここで注意しなくてはいけない点として、このエアゲージは米式(バイク・自動車)専用のため、自転車のタイヤの空気圧を確認することはできない。
というよりも、一般的な自転車用のバルブ(英式)の場合は構造上、タイヤのチューブ内の空気とゲージ側とがダイレクトにならないため、仮にエアゲージ
の口元に英式用の変換アダプターを装着したとしても、エアゲージによってタイヤの空気圧を確認することはできない。
米式のバルブの場合、バルブ先端を押し込むことでタイヤ内の圧力が外部へ開放されるが、英式の場合はバルブ内にある虫ゴムによって圧が遮断されて
おり、外部へ圧力を開放することができないからだ。
したがって、自転車のタイヤの空気圧は、タイヤを指で押したり、実際に乗ってみた感覚で判断する事になる。

さて、実際に届いたBAL ツインシリンダー高圧フットポンプ No,1920を確認してみると、ちょっとした重さを感じる。
カタログ上では1.95kgとなっているが、まあ、大人の女性や中学生以上の子供なら特に取扱上での問題は無いと思う。

差込口は基本が米式となっており、この先端に英式アダプターや各種空気入れ用のアダプターを差し込み、レバーをロックさせて使用する。
この米式バルブのロックレバーが樹脂製で、耐久性に若干の不安はあるものの、まあ価格を考えたら仕方ないところだろうか(苦笑)


【実際に使ってみた】
まずはさっそく自転車に空気を入れてみる。
半年ほど空気を入れずに毎日乗っていた26型の通学用自転車で、親指でタイヤを押すと、いい感じの柔らかさで明らかに空気不足の状態。
BAL 1920にクリップ式の英式アダプターをセットし、バルブにセット。
ポンプ本体のペダルのロックを外し、足で踏み込んでみる。
ペダルの踏み込み時には特に何の抵抗感もなく、脚の重さだけでペダルは押し込まれる。
しかも3〜5回ほど踏み込んだ時点で既にタイヤはパンパンになっている。
これは、これまで使用してきた手押し式のいわゆるフロアポンプよりも明らかに楽ちんだ。
そりゃあ、自転車用として販売されているフットポンプはシングルシリンダーが一般的なのに対し、こいつはツインシリンダーなのだから、自転車用としては
明らかにオーバースペックであり、余裕のよっちゃんイカといったところだろう(苦笑)

次に自動車のタイヤに使用してみる。
ここで、今度はエーモン工業の 「6781 エアゲージ(ピットブラック)」の出番だ。
ホンダFitの純正タイヤ、175/65R14の空気圧はフロントが2.3kg/cm2、リアが2.2kg/cm2となっている。
実際にエアゲージで確認したところ、リアが2.1kg/cm2、フロントが2.2kg/cm2程度となっており、若干少ない。
そこで今度は「BAL ツインシリンダー高圧フットポンプ No,1920」の登場となる。
米式の差し込み口をバルブに差し込み、レバーをロックさせる。
この時点でエアポンプに装備されている圧力メーターはタイヤの空気圧を表示さているのだが、やはりエアゲージによる圧力よりも0.2kg/cm2〜0.3kg/cm2
程低く表示されているようだ。
そこで、ここからがポイントなのだが、ここからエアーを充填させる場合、エアポンプの圧力計読みで、若干多めにエアを充填しておく。
そしてエーモンのエアゲージによって実際の圧力をチェックしながら、エアゲージに装備されているリセットボタンを押すことで、エアゲージから空気が開放さ
れて圧力が減圧される。
やがて任意の空気圧にまで下がれば調整は完了。
以上の手順によって正確なタイヤ圧に調整する。

ここまでの作業で驚いたのは、自動車用のタイヤであっても楽に早く充填作業が行えること。
自転車の時と同様にフットペダルには特に抵抗感は無く、スムーズに充填が行われ、フィットの純正タイヤで0.2kg/cm2程度の充填であれば20秒もかから
ない。
しかも当然のことながらポンプの作動音も響かないので、1万円程度の電動式コンプレッサーと比べて金額的にも時間的にも騒音的にもこちらのフットポン
プの方が優れていると言っても良いかもしれない(笑)
(記:2014年10月19日)



↑エアポンプの空気注入口
 自動車タイヤ用の米式バルブをベースに、自転車用の英式アダプターとボール用、レジャー用品用のアダプターが付属する。




↑エーモンのエアゲージを拡大。
 ゲージ上部の左側に突き出ているボタンがリセットボタンで、このボタンを押す事によってタイヤ内の余分な圧力を開放させる。







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