ビクター 密閉型アームレスヘッドホンHP-AL202

Vivtor ・ JVC HP-AL202






(撮影:とんかつサンド/しまじろう)



(注:下記のレビューはあくまでも私が個人的に感じたものであり、その感じ方には個人差があることをご理解願います。)

【耳かけ式イヤホンに衝撃を受けて・・・】
カナル型にどうしても馴染めない僕が何気に試して衝撃を受けた耳かけ式イヤホンであるが、とりあえず僕が最初に購入したのが
この日本ビクターのHP-AL202である。(購入価格1,980円)
これはプラグコード巻取り機能といって、プラグコードを本体内に収納することができる。

挿し込みプラグの根元に妙なポッチが付いていたので最初は何かと不思議に思ったのだが、これをイヤホン本体のプラグ収納穴に
挿し込む事で、余分なコードを巻き取る事ができる構造になっていた。
つまり、イヤホン側だけではコードを巻き取ることはできず(安全性の問題からか?)挿し込みプラグを使わずにコードを短くするため
には、何らかの方法によって直径3mm程度の棒状のものをプラグ収納部に挿し込む必要がある。
ちなみに、いっぱいまで伸ばした状態ではコード長は1メートルになる。

耳に掛けるイヤーフックには柔らかいゴムが付いているために装着時のフィット感は良い。また、耳を挟み込む力がそれほど強くは
無いこともあり、長時間の装着においても耳が痛くなることも無い。
しかし、肉厚な本体と決して軽くはない重量のためか、装着したまま歩いていると耳の部分に若干の揺さぶられ感がある。

音質については中音域〜低音域にかけて適度な厚みがあり、元気の良い音質。しかし、高音域が多少目立ちすぎる部分もあるため
に、音源によってはシャンシャンとうるさく感じられることもある。
決してドンシャリではなく基本的にはフラットで素直な特性の出音だが、音に迫力が無いという訳ではない。
一部の高域が強調されているような音源の場合はイコライザー等による調整も必要になるかと思われるが、それ以外ならば特に大き
な不満も無く、基本的には良い音の部類だと思う。

また、耳かけ式の耳を密閉してしまわない構造上、音楽を楽しみながら周囲の気配も感じ取ることが出来るので、カナル型にはない開放
感や安心感はあるが、逆に音漏れ問題や音楽そのものに集中したい場合などにはこの構造がデメリットになる。
これら耳かけ式のメリットとデメリットをよく把握した上で使用すれば、カナル型やインナーイヤー式には無い便利な一面も感じ取ることが
できる一品だと思う。
(記:2009年11月10日)

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