シュアラスター・ブラック・レーベル
スーパー エクスクルーシブ フォーミュラ

SurLuster Black Label / Super Exclusive Formula





(注:下記のレビューはあくまでも私が個人的に感じたものであり、その感じ方には個人差があることをご理解願います。)


<Photo :とんかつサンド>



【自然で上質な艶を求めて・・・】
当サイト内にある、艶王シリーズのレビューページにも書かれているが、僕は基本的にシュアラスターの固形ワックス
派だ。
上記のページでは2005年にソフト99の艶王マニキュアコートを購入して使っているが、車体の色が紫外線の影響を受
けやすい赤色ということもあり、その後はシュアラスターの「ザ・シュアラスターUV」という固形ワックスを使っていた。
これはワックスの成分中に紫外線吸収剤が含まれており、車体を紫外線による悪影響から保護する効果があるという
もの。
今年の9月にMR2を手放すまでの5年間ずっと使い続けてきたこともあり、炎天下の青空駐車の条件下においても、M
R2の赤い色が退色する気配は全く無かった。
しかし、新たに購入したライフはシルバーメタリックなので特にUVに拘る必要も無くなり、丁度ザ・シュアラスターUVも
底が見えていたので、新たにこのブラックレーベル・スーパー エクスクルーシブ フォーミュラを購入した。
(以下ブラックレーベルSEF)

シュアラスターの固形ワックスは、主に高級グレードのプレミアムシリーズとスタンダードグレードのブルーレーベルに分
かれる。(業務用のプロフェッショナルワックスは除く)
プレミアムシリーズには、マンハッタンゴールドの1製品とブラックレーベル3製品の計4製品が含まれる。
対してブルーレーベルとは、ザ・シュアラスター、スーパースター、ザ・シュアラスターUV、インパクトマスターフィニッシュ、
インパクトの計5製品。

ちなみに、シュアラスターの固形ワックスの製品ラインナップ及び特徴は下記のとおり。
(画像と説明文、項目別ポイントはメーカーサイトより引用)

(マンハッタンゴールド)

コスメティックカルナバ蝋使用。艶・光沢を極めたカーワックス。
艶(ツヤ)・光沢を極めた本物の“こだわり派”にお薦め。
良質で純度の高い天然カルナバロウを高度な技術でブレンドした、他の追随を許さないカーワックスの傑作です。
艶・光沢★★★★★★
耐久性 ★★★☆☆☆
作業性 ★★★☆☆☆

〜ブラックレーベル〜

(スーパーエクスクルーシブフォーミュラ)

艶・光沢を重視したブラックレーベルの最高峰。
厳選された最高級カルナバ蝋を高濃度含有。
徹底的に艶にこだわった至高のカーワックス。
ブラックレーベルの中でも抜きんでた光沢感は、シュアラスターの集大成。
艶・光沢★★★★★★
耐久性 ★★★★☆☆
作業性 ★★★★★☆

(エクストラプレミアムフォーミュラ)

ベースワックスに持続耐久性をプラスしたカーワックス
カルナバ蝋とアミノファンクショナルの結合で、ワックス被膜の耐久性をさらに強化。
基本性能の高さをそのままに耐候性をプラスオンした、エクストラモデル。
艶・光沢★★★★☆☆
耐久性 ★★★★★★
作業性 ★★★★★★

(プレミアムフォーミュラ)

シュアラスターブラックレーベルのベースワックス。
塗りやすさと拭き取りのしやすさ、深い艶と光沢感など、カーワックスに求められる性能を高次元でバランスさせた、
シュアラスターブラックレーベルのベースフォーミュラ。
艶・光沢★★★★☆☆
耐久性 ★★★★☆☆
作業性 ★★★★★★

〜ブルーレーベル〜

(ザ・シュアラスター)

シュアラスターの代名詞。アッパーグレードワックス。
なめらかな伸び、ふき取りの簡便性を追求。
美しく固い被膜を形成する総合性能を持ったバランス重視のカーワックスです。
ポリマー・コーティング車にお薦め。
艶・光沢★★★☆☆☆
耐久性 ★★★☆☆☆
作業性 ★★★★★☆

(スーパースター)

持続耐久性強化。シュアラスターのアッパーグレードワックス。
最上質の天然カルナバロウに、酸性雨から車を守る耐久性強化剤を配合。
天然カルナバロウならではの強固な被膜で愛車の美しい光沢をシュアラスターのカーワックスが長時間守ります。
艶・光沢★★★☆☆☆
耐久性 ★★★★★☆
作業性 ★★★★★☆

(ザ・シュアラスターUV)

UV吸収剤配合、色あせ防止。 シュアラスターのアッパーグレードワックス。
塗装の劣化の原因となる紫外線からしっかりガードするので、紫外線の影響を受けやすい濃色車、赤・黄などのソ
リッド車、90年代以前のネオクラシック、ヒストリックカーのボディケアに最適です。
塗りやすく、拭き取りやすく、作業性を重視。ワックスがけが初めてのビギナーにも扱いやすいモデル。
艶・光沢★★★☆☆☆
耐久性 ★★★☆☆☆
作業性 ★★★★★☆

(インパクトマスターフィニッシュ)

コストパフォーマンスに優れるミドルグレードワックス。
伸びと耐久性に優れたワックスです。
繊細な輝きを要求するパール塗装、メタリック塗装車にお薦め。
もちろん研磨剤ゼロで塗装面に優しく耐久性も抜群です。
艶・光沢★★☆☆☆☆
耐久性 ★★★☆☆☆
作業性 ★★★★☆☆

(インパクト)

シュアラスターワックスを世に知らしめたベーシックグレードワックス。
もっともポピュラーなシュアラスターのカーワックス。
天然カルナバロウのもつ自然な輝きを十分に堪能し、シュアラスターの「磨く快感」を実感いただけるベーシックカー
ワックスです。
艶・光沢★★☆☆☆☆
耐久性 ★★★☆☆☆
作業性 ★★★★☆☆

以上がシュアラスターの固形ワックスのラインナップとなる。

ちなみに今回僕が購入したブラックレーベルを更に詳しく説明すると、、、、。(以下、メーカーサイトより抜粋)

様々なコーティング剤や液体ワックス、半ねりワックス、固形ワックスなどが氾濫する中において、シュアラスターの考え
る理想のボディーケア商品をカーエンスージアスト達に提示し、オーソドックスな固形ワックスの持つ本来の素晴らしさを
実感してもらう為に開発されました。

スタンダードなブルーレーベル品との違いとは、大量生産の手法を使わずに、小さなケトルを使って丹念に作られたワッ
クスであることです。
本来の配合の素晴らしさが、大量生産では製造工程上の誤差で100%発揮されない為、配合・攪拌・温度管理のプロ
セスでより厳密な品質管理が行えるよう少量生産にしました。
(抜粋以上)

つまり、カーワックスとして一旦原点に戻り、原材料から製法に至るまで全てを見直し、手間ひまを掛けて作り上げた究
極のワックスが、ブラックレーベルシリーズということになるらしい。

ところが、ここで一つの疑問が浮上する。
というのも、シュアラスターから店頭等で配布されている小冊子によると、シュアラスターの固形ワックスの中ではマンハ
ッタンゴールドがピラミッドの頂点に位置しているからだ。

マンハッタンゴールドは1995年に発売が開始されたもので、とにかく上質な蝋に拘って開発された製品。
それに対してブラックレーベルシリーズは、2005年にシュアラスターが持つ技術の粋を結集させて開発されたもので、グ
ラム単価ではマンハッタンゴールドよりもブラックレーベルSEFの方が若干高価になるのだ。

これはあくまでも僕の想像だが、マンハッタンゴールドはワックスとしての性能云々ということよりも、素材に贅を尽くした、
いわばシュアラスターワックスの象徴品的な存在となっているのではないだろうか?
で、実質的な性能としてはブラックレーベルの方が上にあるということになるのだろう。
実際にメーカーサイトに記されている項目別のポイント表によると、マンハッタンゴールドに対してSEFは耐久性で1ポイント、
作業性で2ホ゜イント上回っており、艶・光沢は同等となっている。



【実際に使ってみる】
さて、缶のふたを開けてみてすぐに気が付いたのは、低価格帯の固形ワックスが灯油っぽい匂いがするものが多いのに
対し、SEFではいかにも天然素材っぽい匂いがした。

このSEFも他のシュアラスターワックスと同様に、ボディが水に塗れた状態でもワックスがけを行う事ができる。
逆に、ボディが完全に乾いている場合はスポンジに水を浸み込ませてから塗る必要がある。
ワックス伸びの良さは相変わらず素晴らしく、小型車のボンネットくらいの面積であれば、一度スポンジにワックスを付ける
程度で全ての面積を塗り終えてしまうことも可能なほど。(ワックススポンジとボンネット表面が濡れている場合)

拭き取りに関しても他のシュアラスターワックスと同様に、特に力を入れなくとも軽く拭き取る事ができる。
しかし、シュアラスターワックス全般に言える事なのだが、キレイに拭き取る為には少々のコツが必要とされる。

シュアラスターのワックスは、ワックスが完全に白く乾いてから拭き取るのではなく、半乾きの状態で拭き取るのが鉄則と
なるのだが、ボディやスポンジが水に濡れた状態でワクシングを行っている関係上、ボディのところどころに水滴が付着し
ている。
この状態で拭き取りを行うとすぐにタオルが水に濡れてしまい、結果として濡れタオルでワックスを更に薄く塗りこむ作業
と同じような事になってしまうのだ。
そのため、乾いたタオルを2〜3枚用意して、段階的に拭き取りを行うことが必須となる。

初めは全体的に水滴を吸収させながら拭き取りを行い、2度目は薄っすらと湿った表面とワックスを拭き取る。
そして3度目で乾拭きに入る。
この時点で、見た目にはワックスの塗り残しが無くなり、一見仕上がったかのように見えるが、まだ終わりではない。
ここで更に新しいタオルを使って追い乾拭き(?)を行う事で、微妙なムラを無くして輝きを増していくのだ。

仕上げ拭きを行っても若干のムラが見える場合がある。しかし、時間が経過するか天日に晒されることで消えるので問題
は無い。

完全に仕上げ拭きを終えたボディは何とも上品で上質な艶に包まれている。
ギラギラしたような白々しい艶ではなく、いかにも磨き上げられた艶といった感じだ。


↑上品で上質な艶の状態を写真で上手にお伝えできないのが残念。


【最後に】
日頃、スプレー式のワックスに慣れてしまっている方からすれば、固形ワックスは面倒と思える部分が多いかもしれない。
しかし、今までにシュアラスターの固形ワックスを使った事のある方ならば、何の問題もなく作業する事ができるだろう。
その磨き上げられた愛車は上質な艶に包まれ、思わず笑みがこぼれてしまうことだろう。
(記:2010年10月17日)


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