マイクロソフト サイドワインダーマウス

SideWinder Mouse HKA-00007





(注:下記のレビューはあくまでも私が個人的に感じたものであり、その感じ方には個人差があることをご理解願います。)

<Photo :とんかつサンド>



【今更ながら、サイドワインダーマウスを買ってみた】
今回は、今から3年以上も前に発売されていた、マイクロソフトのゲーミングマウスであるサイドワインダーを買ってみた。

2011年2月末現在、マイクロソフトから発売されているSideWinder Mouseシリーズは4種類ある。
2007年末に発売された初代SideWinder、2008年に登場したSideWinder X5、2009年に登場したワイヤレスタイプのSideWinder X8
そして同じく2009年の登場した廉価グレードのSideWinder X3となる。
ちなみにX5は初代タイプを若干小ぶりにして部分的な機能や装備を省略したコストダウンモデルで、X8は先代モデルから様々な部分に
改良を加え、更にワイヤレス化したモデル。
そしてX3はシンプルな外観と必要最低限の機能に絞ることで低価格化を実現させたモデルとなる。

で、今回僕が買ったのは初代のSideWinder Mouseで、これを選んだ理由は単純に安くなっていたから(苦笑)
とういうのは半分冗談で、実際は僕のマウシングスタイル(?)に合うと思ったから。
これまで使っていたマウスは親指部のボタンが前後方向に並んでおり、瞬時に押し分けるのは困難であった。
しかし、このSideWinder Mouseは上下方向に並んでいるので、押し分けがし易そうだと感じたのがひとつ。
それと本体のテール側が盛り上がっているので、僕の持ち方にフィットするのではないか?というのが主な理由。

で、同じSideWinder Mouseシリーズの中で初代を選んだ理由だが、まずX3は親指ボタン位置と機能的に却下。
そしてX8はワイヤレスタイプである点に抵抗を感じ却下。
最後のX5に関しては、機能的に初代モデルよりも省略されている点が多いのに、実売価格は初代モデルとそれほど変わらなかったという
ことから初代を選んだというわけだ(笑)


【初代SideWinder Mouseは賛否両論?】
ところがこの初代モデル、Amazonでの評価はフルボッコ状態で、価格コムでも賛否両論といった感じ。
事実、初代の後に発売されたX5は、これら多くの不満の声を反映させて製品化されたモデルでもあり、一般的にはX5の方が概ね好評のよ
うだ。

多くの方が語っている初代に対する不満点の多くは、その大きさゆえボタン類に指が届かないとか重いといった意見が多い。
特に手のひらをマウスから浮かせて操作する「つまみ持ち派」の方にとっては扱いにくいようだ。
僕も基本的にはつまみ持ちに近い(完全には手のひらが離れていない)持ち方で、購入前には若干の不安もあった。

しかし、実際に使ってみると僕の手の大きさと掴み方、操作方法にバッチリと合っており、実に使いやすいではないか!(驚)
特に多くの方には不評であるはずの、テール側が盛り上がっていることで手のひらに吸い付くようにフィットし、長時間のマウス操作による
疲労感も軽減される。
特に素晴らしいと感じたのは、マウスを掴んだ際に親指が落ち着く位置の丁度良いところにサイドボタンがある点。
僕がこれまで使ってきた多くのマウスの場合、親指ボタンはあえて押すことを意識しなければならない位置や形状であったのだが、このマ
ウスに関しては、自然と構えた時点ですでに親指がサイドボタンの上下に並んでいる内の下側のボタンに触れている。

ここで関心させられるのは、親指がボタンに触れるような位置にある場合、逆にマウスのホールド時にボタンが邪魔になる場合が多いのだ
が、こいつの場合はボタン手前の側面が微妙に窪んでいることにより、親指の腹面でマウスをしっかりと支えることができるのだ。
(参考までに、僕の手のひらと手首の境目にあるシワから、中指先端までの長さは約20cmである。)

また、これは気のせいなのかもしれないが、Windowsを操作している時も、これまでに使っていたマウスよりクリックした時の反応が速くなっ
ている感じがする。


【ボタン数としては実質的に5ボタン機と同じ】
ボタンの数に関して製品仕様上は10ボタンとなってはいるが、実際にユーザーが自由にカスタマイスできるのは5つとなり、実質的には一
般的なセンターホイール付きマウスに、親指側のボタン2つが増えている程度である。

同梱されているセットアップディスクからIntelliPointというソフトをインストールすることで、様々なカスタマイズが可能となる。
特に便利であったのは、マウス上面にある解像度切り替えボタンの設定解像度を、3箇所のそれぞれに200/400/800/1000/1600/2000の
中から自由に割り当てられること。
ここで設定された解像度は、マウス本体親指側上面に設置されている液晶ディスプレイに設定値が表示されるようになっているが、このデ
ィスプレイについては完全に「遊び心」だろう(笑)
ちなに本ページのトップ貼られている画像の当該部に見える「2000」という文字は新品包装時に貼られた透明シールであり、実際にあのよう
に表示しているわけではない。



↑10ボタンとなっているが、実質的には5ボタン機と同じ。


 
↑マウス本体に装備された液晶ディスプレイには、現時点のマウス解像度が表示される。



↑IntelliPointというソフトを使い、個々の細かい設定が可能。



↑マウスの動作解像度は3つのボタンごとに細かい設定が可能である。




【実際にはそれほど重くは無い?】
さて、この初代SideWinder Mouse、発売当初は四角い箱に本体がブリスターパックされていたようだが、最近のものはプラスチックのブリスタ
ーパックだけの包装になっている。
で、このブリスターパックを店頭などで手にしてみると、かなりズッシリとした重量感に驚かされると思う。
しかし、実際にはマウス本体の重さは約120g程度であり、マウスソールと錘(おもり)を収納している四角い付属ケースがケーブルアンカーを
兼ねているためにケース自体に錘が入っており、これが相当な重さとなっているのだ。(付属ケース単体だけで約210gもある。)

錘をセットしていない状態の当マウスは意外と軽く、同サイズの一般的なマウスと同じくらいか、むしろ電池を内蔵するワイヤレスマウスよりも
10g〜20gは軽いのだ。
ちなみに僕としては、最も重くなるセッティングである、10gの錘を3枚入れた状態でもちょっと物足りなく感じたほどだ。

全体的なフォルムに関しては、直線(斜線)の使い方と曲線の使い方に何となくピニンファリーナっぽい匂いを感じるのは僕だけだろうか?
斜め前の低い位置から見たフォルムと親指ボタン部のカットラインの入れ方に、フェラーリ・エンツォっぽい雰囲気を感じるのだ。
(ソール面にアンダーディフューザーっぽい凹みがマウス前面からリアに抜けてデザインされている点もそれっぽい。)



↑包装はブリスターパックになっており、持ってみるとかなりの重量感がある。



↑付属品は錘(おもり)が10g×3枚、5g×1枚、3種類のマウスソール、セットアップCD、アクセサリボックスと説明書となる。



↑ソール面は赤色で、かなり派手。



↑マウス本体内には合計で3枚までのウエイトを収納することができる。


【気になったところ】
次に気になった点をいくつか挙げてみたい。
まず真っ先にきになったのが、センターホイールの回転方向にある微妙なあそび。
反応そのものは問題ないのだが、カタカタとしたガタが若干あり、これがホイールを操作する際のダイレクト感を欠いているように思える。

それと、ホイールがアルミ材の表面に細かいローレット加工を施したものになっているのだが、これが手汗を多めにかく方や、逆に指先が常に
乾燥気味の方の場合はホイール操作時に滑りやすいと感じてしまうかもしれない。

あと、僕は本品を4,000円台で購入したのだが、仮に定価である8,000円前後に見合った製品かといわれるとちょっと微妙だ(苦笑)
せいぜい6,000円といったところではないだろうか?(2011年2月現在のメーカー希望価格は7,980円:税込)


【最後に】
さて、実に賛否両論が大きく分かれる初代SideWinder Mouseであるが、手が大きめの僕にとっては実に手にフィットするものであった。
そのフィット感たるや、まるで僕の手から型取りをして設計したのかと思えるほどだ。
親指ボタンの位置や、全体的な形状も実に考えつくされたものだと感じるが、一方、手が小さめで更につまみ持ち派の方にとっては扱いにくい
マウスとなるのかもしれない。

こればっかりは人それぞれ条件が異なる要素が多いので、全ての人にお勧めだとは当然言えないが、ぼくと同じように手が大きく、被せ持ち派
かそれに近い持ち方の人には思わずニヤけてしまうほどマッチするマウスになるかもしれない。
(記:2011年2月26日)








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