35mm判フルサイズ一眼レフカメラ対応 望遠ズームレンズ

TAMRON AF70-300mm F/4-5.6 Di LD Macro (Model A17N II)




「写真撮影:とんかつサンド」


(注:下記のレビューはあくまでも私が個人的に感じたものであり、その感じ方には個人差があることをご理解願います。)


【軽量コンパクトなお手軽望遠レンズとして入手したのだが・・・】
今回は、ニコンD3で使えるコンパクトで軽量なお手軽な望遠ズームとしてこいつを買ってみた。
(ていうか実際にはD3購入時に、ポイントを利用して無料で貰ったに等しい・・・)

早速色々とテストしてみた結果、絞り開放においてハイライト部にパープルフリンジがかなり大胆に発生する。
特にワイド側での発生が目立ち、テレ側では気持ち控えめにはなるものの、それでも発生する。
これらの現象は一段程度絞れば改善されるが、等倍で確認をすると若干ながら収差っぽい感じが残ってしまう。
解像感はワイド側からテレ側にかけて、平均的にやや甘めな印象。
この解像感については絞ってもあまり改善されることはなく、キレに欠けるが甘すぎるというほどの重症でもない。



↑絞り開放時、ハイライト部に発生するパープルフリンジ。


一応、レンズ内にAFモーターを備えてはいるが、動作は驚くほど遅い(苦笑)
正直言って、前後左右に動き回るスポーツなどの撮影では苦戦を強いられるだろう。

ここ数年間、僕が持っていた望遠レンズには全て手ぶれ補正機能が付いていた。
今回、久しぶりに手ぶれ補正機能の無い望遠レンズを使用したのだが、300mm域を手持ちで構えた際、これ程までにファインダー像が
揺れていたのか?と、今更ながら手ぶれ補正機能のありがたみを実感してしまった。
晴天下の屋外ならばそれ程問題は無いが、曇天下よりも暗い条件下などでは一脚か三脚が必須となることは間違いない。

【最後に】
今回、このレンズは一切の下調べ無しで入手してしまったが、後から色々と調べてみると、同じ望遠域で同価格帯にて販売されている
シグマ製レンズの方が評判は良いみたいである。
結論として、このレンズの評価は「値段なり」といったところか?望遠域での画質を重視する方には正直お勧めはしない。
僕の場合は、あくまでも荷物を減らしたい際の緊急用望遠レンズという位置づけなので特に問題は無いのだが。
(記:2010年1月18日)


【↓2010年2月15日追加情報↓】
その後、ニコンのVR70-300mmレンズを購入した。 そちらのレビューに、このA17とのテレ端描写比較も掲載してあります。→こちら

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