Nikon 望遠ズームレンズ

AF-S VR Zoom Nikkor ED 70-200mm F2.8G




(写真撮影:とんかつサンド)

(撮影機種:NIKON D2H  レンズ:AF-S DX Zoom Nikkor ED 18-70mm F3.5-F4.5G
露出:1/60秒 F値:F10.0   SB-800(天井バウンス)使用)



はい、とうとう買っちゃいました。 新品定価(税込み)283,500円もする、とっても高価なレンズですが
それに見合うだけの素晴らしいレンズです。(実売では20万円くらいですね。)

2003年3月21日に発売されたこのレンズは、近年のニコン製レンズの主流となり
つつある2大機構、VR(手振れ補正機構)とSWM(レンズ内AF駆動用超音波モーター)
を初めて同時に搭載したレンズでもあります。
実は今までも気になってはいましたが、VR80-400mmレンズを持っているので、まあいいかな
と自分に言い聞かせて購入を自粛していました。
しかし今日、自前のカメラ(D2H)を馴染みのお店へ持ち込み、このレンズを付けて店の外で数
枚試写させてもらいました。そして自宅に戻り、撮影した画像をNC4で開いてみたら、、、
(以後気絶)

やがて意識が戻り、気がついたら再び馴染みのカメラ店に居ましたね(笑)
実は店頭に新品が228,000円で、美品中古が180,000円で売っていました。で、仲の良い
店長さんに「このお値段、もう少し何とかならない?」と交渉したところ、新品が20万円、中古
品は15万円で良いとのお答え。中古とはいえレンズ本体もとてもキレイで、付属品は全て未
開封の新品。それでいて新品と5万円も差があるのなら、中古で良いでしょ?という事に。
実はこのレンズの前オーナーさんも知っている人で、取り扱い&保管状況が完璧なのは判って
いたので(笑)

詳しいインプレはまた後日にでもUPしたいと思います。先ずは購入報告という事で(笑)
(記:2007年3月3日)

で、その翌日に早速試し撮りに行きました。
先ず真っ先に気付くのはAFの静かさと速さで、モーターが唸ることなく「シュッ!」っとAF
が合います。僕は特に速い被写体を撮影しているという事でもないので、VR 80-400mmのボディ
内モーター使用のAF速度でも不満はありませんでしたが、やはりこの速さは嬉しいです。
次に気がつくのは、1.5リットルのペットボトルとほぼ同等の重さ。しかも僕のカメラ(D2H)
は、本体のみで約1キロもあるので、このレンズをセットすると実に2.5キロにもなります。
ところが身長が180センチもあり、過去に10年間建設業に属していた経験のある僕にとって
は、それほど気にならないどころか逆に安定感が増して良い感じです。
最近はレンズもプラスチックボディが多い中、こいつはフルにマグネが使用されており、その金属的
な質感が何ともいえぬ彫刻的な高級感を引き出しているのと同時に、重厚な風合いがTIGER I型戦車
にも通じる何かを彷彿とさせ、堅牢なボディーは使う者に絶大な安心感を与えます。
また、VR80−400等では三脚座を着脱させる際に、一旦レンズをカメラから外さなければいけない
のに対し、VR70−200の場合はつまみを緩めてロックボタンを押せばカメラに装着したままスライ
ドさせて外す事ができるのですが、これが意外と便利です。
ちなみに三脚座を外した後の鏡筒にも三脚取り付け用のネジ穴があるのですが、これは取り外した
三脚座を持ち忘れた場合の緊急用の穴なのだそうです(笑)

そして肝心の画質ですが、本当に素晴らしい(笑)。オーディオの世界では「プラシーボ効果」
といって、実はそれ程大きな違いは無いのに、高価な機材を使っているのだから気分的に良く聴こ
える。という事も多くあるのですが、こいつに関しては明らかに違います。VR80-400mmに比べて上
品な発色とすっきりとした解像感が得られ、元々ナチュラルな絵作りのD2Hと組み合わせると、実に
素直な画像を写し出します。このスッキリ感は、高倍率ズームにありがちな倍率収差や、普及価格帯
レンズにありがちな各種偽色が全くと言って良いほど見られない事が大きく貢献していると思われます。
解像感については、単焦点レンズの代表格である50mm f=1.4のようなカリカリな解像感という感じ
では有りませんが、節度ある解像感とでも言いましょうか?また、ネットの情報によりますと絞り開放
では若干甘い傾向になる事があるということでしたが、僕のD2Hで使用した限りでは、f=2.8
開放と、f=5.6で撮影された画像を拡大表示しても、両者の解像感の違いは判別出来ませんでした。
僕的には、開放から十分にシャープな解像感が得られるといった印象です。
また、片ボケなどの症状も見当たらず、正に大当たりのレンズでした。
最後に、手ブレ補正についてですが、通常の「ノーマルモード」の他にクルマなどに乗ったまま撮影を
する際の振動ブレを吸収する「アクティブモード」も用意されていますが、ノーマルモードとの違いがい
まひとつ判りません(笑)肝心な効きに関してはVR80-400mmと同様に十分な効果を感じます。

このレンズは表現力や機能性がハイレベルな位置にあるというだけでなく、所有する悦びも得る事が
できる貴重な逸品だと思います。価格を見ると躊躇してしまいますが、50mm F1.4レンズと同じく、Fマ
ウント機をお持ちの方には無理をしてでも手に入れるべき価値のあるレンズです。

後日に続く、、、、。
(追記:2007年3月4日)




↑カメラ:D2H  焦点距離:200mm  露出:1/1600 f=4.5 -0.3EV



↑カメラ:D2H  焦点距離:200mm  露出:1/640 f=2.8



↑このゴールドプレートは、ニコンの高級ハイテクレンズの証しです。
(撮影機種:NIKON D2H    レンズ:TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO 露出:1/6秒 F値:F3.2)


↑付属品はこんな感じ。



↑この組み合わせ、新品定価で買うと幾らになるのでしょうか?(怖っ!)


テレコンとの組み合わせに関するレポートはこちら

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