2ウェイ・ブックシェルフ型スピーカー


KEF社 iQ3


「撮影:とんかつサンド」


2週間ほど前にピュアオーディオ用のアンプ(マランツのPM6001)を買ったのですが、今までのホームシアター用
のスピーカー(ONKYOのD-307F)では全くダメな事が発覚した。

普及価格帯のホームシアター用メインスピーカーは、低域の出力に関してはサブウーハーに依存している部分が大
きいのでそれほど低域が出るように設計されていないのが殆ど。
そのため、今までのスピーカーではウッドベースなどの低域が「トントントン」と鳴るだけで全く再現できていない。

そこで静岡市にある、オーディオ専門誌でも有名な某オーディオ&ビジュアル専門店に行ってみた。
上記の悩みを相談したところ、スピーカー専門のスタッフがスピーカー試聴ルームに案内してくれた。この部屋に
は国内外製のありとあらゆるスピーカーが100本以上用意され、代表的なアンプとプレーヤーのそれぞれが、ス
イッチにより好きな組み合わせで試聴する事ができる。
ちなみに僕の予算はペアで10万円以内という条件を提示したところ、店のスタッフは悩むことなくKEF社のiQ3を
薦めてきた。試聴ルームに置かれていたそのスピーカーは、ブックシェルフ型とはいっても大きめなサイズで見た目
に結構な迫力がある。まるでサブウーハーの正面にミッド用スピーカーが埋め込まれたかのような印象だ。

そしてこのスピーカーを僕のと同じマランツのプリメインアンプの組み合わせでCDを再生してくれた。
僕の「ウッドベースがズンズンと響くような・・・。」という要求に対して選んでくれたアルバムはブライアン・ブロンバ
ーグというミュージシャンの、正にウッドベースがメインのアルバムである「WOOD2」。
このスピーカーから出てくる音質は上に書かれた「まるでサブウーハーの正面にミッド用スピーカーが埋め込まれた
かのような印象・・・。」という外観そのままの音という感じで、ウッドベースの低音がズンズンと響いてくる。これは
そこにセットされた様々なスピーカーをスイッチングして切り替えながら聴き比べてもトップクラスであった。
そして更に驚くべき事は、このスピーカーがペアで52,800円なのだという。共にセットされた10万〜30万円クラスの
スピーカーと聴き比べても決して負けていない。ということで最終的に税込み50,000円にて購入した。



その後帰宅して、早速我が家のmarantz社製のプリメインアンプであるPM6001に繋げ、マイルス・デイヴィスの
ベストアルバムを再生した。ONKYOのD-307Fではアンプのトーン機能をバイパスさせるソースダイレクトスイッチ
をONにすると全くスカスカであったのに対し、しっかりとウッドベースの低域が再現されています。トーンを効かせて
BASSを上げると部屋の壁が揺れてしまうほど。本当に同じアンプなのか?と思わせるような激変ぶりにビックリ。
PM6001との相性もバッチリであった。

しかし後になってネットで色々と調べてみて納得。このKEF社のiQ3というスピーカーは各オーディオ専門誌の各賞
を受賞しているばかりか、価格ドットコムでもランキングで3位に入っているほどの人気スピーカーなのでした。
しかし、それから1週間後に驚きの出来事が待ち受けていようとは、この時点では知る由も無い、、。
(このページの下を参照のこと)
(記:2007年11月25日)


↑ONKYOのD-307Fは応急用のスピーカースタンドに格下げ?


↑一見フルレンジスピーカー構造に見えますが、ウーハーの中にツイーターが埋め込まれている2ウェイ構造です。


↑勿論、バイワイヤー接続にも対応しています。

後日、スピーカースタンドの代わりにブロック(98円/個)を組んでセッティングしてみたところ音が激変しました(驚)
低域が締まり、中域の厚みも増大してさらに高音質化しました。勿論、スピーカーの設置状態で音質が変化する事は
今までも経験してきましたが、これ程までに良い結果が出たのは初めてです。目を閉じてこの音を聴けば、誰も10万
円以内で組まれたシステムだとは思わないはずです。特にクラシックやジャズとの相性は抜群で、個々の楽器が満遍
なくリアルに描写されています。iQ3でこの音質なのですからiQ9なんかではどうなってしまうのでしょうか??
(追記:2007年12月1日)


↑セットで600円以下の激安スタンド


↑たったこれだけで、これ程高音質化するとは、、、。

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