自作ポータブルヘッドホンアンプMHPA4881改






(撮影:とんかつサンド)



【本格ポタアンを自作してみた・・・】
前回、iPod用のポータブルヘッドホンアンプであるFiio E1を購入し、その意外な効果に感動した僕は更に上の本格的なポタアン(ポータブ
ルヘッドホンアンプの略)に興味が沸いてしまった。
あれだけ小さなスペースに組み込まれた(小さな)パーツによるアンプでも効果があったということは、更に大きな電解コンデンサーなどを
使用して設計されたアンプならばもっと音質的にも有利なはず。
しかしE1の時にも書いたように、本格的なポタアンは3万円〜5万円ほどしてしまい、そう簡単に手出しはできない。
ところが有名どころのポタアンの基板写真を見ると、その殆どが古典的で単純な設計のものが多く、音質を大きく左右するコンデンサーや
オペアンプなどの組み合わせに製作者の意図を反映させることにより、製品に対する付加価値を出しているようだ。
それならば自分で作ってみようかと思い、色々と自作ポタアンについて調べてみた。
すると、マルツパーツというところのステレオヘッドホンアンプ・キットMHPA4881(\1,380)が安い割りに音も良さそうなので、こいつをベー
スに自作してみることにした。

このキットはあくまでも基板とそこにハンダづけする部品だけしかないので、これだけではポータブルヘッドホンアンプとして実用できない。
単に音を出すだけならば最低でも電池ケース(もしくはDC2.5V〜5.5Vに対応しているACアダプター)が必要となり、ポータブルヘッドホン
アンプとして仕上げるのならば、更に2連ボリューム、電源スイッチ、ミニプラグジャック(必要ならばLEDと抵抗)、ケースなどが別途に必要
になる。(当然、はんだゴテとハンダも必要)
但し、これら別途購入パーツの規格や基板と接続する為の説明は一切無いので、基板を見ながら自分で判断していかなくてはいけないが
単純な回路なのでそれほど難しくは無いと思う。

また、僕の場合、そのまま作るのもつまらないので、電解コンデンサーには高級オーディオにも使用されているというニチコンの「Fine Gold」
に変更してみることにした。
このFine Goldについて、コンデンサーメーカーの説明によると「電極箔の最新エッチング技術にMUSE伝統の耐振理論を融合したオーディ
オ用ハイグレード品“Fine Gold”。 豊かな低音と伸びやかな中高域を実現、DVD、MDをはじめAV機器に最適です。」と書いてあり、期待が
持てる。

ちなみに本体のケースは、適当な汎用プラケースに僕が適当に穴開けを施したものを使用した。
また、完成までに要した部品代は合計で3,000円以下におさまっている。

【完成品の音質にびっくり!】
そして何とか完成した自作ポータブルヘッドホンアンプに、早速iPodと耳かけ式ヘッドホンEW9を繋いで試聴してみた。
するとまだバーンインが済んでいないにもかかわらず、のっけから分厚い低域と音圧、そして解像度が高く広い音場感に圧倒されてしまっ
た。
その音の特徴は、上記のコンデンサーメーカーが説明していた「豊かな低音と伸びやかな中高域を実現」という内容そのものであった。

E1の時には「違いが判る最低限のところ・・・」とコメントしたが、この自作ポタアンでは劇的な違いを見せつけている。
実は、1,380円の安キットがベースだということもあり、下手をしたらiPodの直挿しよりもショボい音なのではないか?という不安もあった。
ところが、こんな単純な回路によるヘッドホンアンプであるにもかかわらず、そこから出力される音はそれこそE1とは異次元のものだった。

こんなに安くて単純な回路でこれほどのアンプが出来上がるのならば、もう少し複雑な回路のアンプキットではどうなるのだろうか?
ちょっと更なる興味が湧いてきた(苦笑)

ちなみに単三電池2本で動作するのだが、エネループを使用した状態では30時間まで電池切れせずに動作しているのを確認できたが、そ
れ以上は試していないので、何時間まで連続使用できるかはまだ不明。
(記:2009年12月11日)




↑iPodを繋げた状態。
 でも、いくら音が良いとは言っても家の外では使わないと思う(苦笑)
 外出時用には軽さとリモコンの利便性の面からE1がベストかな?



↑電池ケースの横に3つ並んでいるのがニチコン製の高級(?)オーディオ用電解コンデンサー「FineGold」
 ただし、高級と言っても一個100円程度のもの。


【2009年12月12日追加情報】
単三電池1本用のケースを一つ追加し、単三電池3本仕様にしたところ、音に厚みというかトルクが増して更に良い感じになりました。


【↓2010年9月23日追加情報↓】
僕にとって劇的な音質向上効果をみせた本キットであるが、既に発売元のマルツパーツでは廃盤となってしまったようだ。

しかしこのアンプを作成してからというもの、自宅にてiPodを聴く際には絶対に欠かせないアイテムと化している。
それほどiPod直挿し時とは大きな差がある。
ちなみにこいつに出会って以降、Fiio E1は全く使っていない(苦笑)

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