世界最大のオークションサイト「eBay」の公式日本語オークションサイト
「セカイモン」を試してみる




<Photo :とんかつサンド>           (2011年10月18日内容更新)

(当サイトは個人輸入に関する情報を提供しているだけであり、当サイトを利用したことにより生じたと考えられるいかなるトラブルや損害についてもサイト
 管理者は一切の責任を負いません。個人輸入のご利用に関しては、あくまでも自己責任となりますので、ご了承願います。)


【日本国内には流通していないアイテムを海外オークションからゲットしてみる】
最近、ウチの息子が急に映画「ターミネーター」にハマり、本作品に登場するロボットのフィギュアを集め始めた。
ところが、ターミネーターに関するフィギュアは日本国内の流通量に対してコレクター人数の方が多いらしく、その殆どが既に完売か或いはプレミア価格になっ
ているものが多い。
もしくは日本国内では正規販売されていないアイテムもあり、ショップが個々に輸入販売しているものも結構な価格が付けられている事もある。
しかし、世界最大のオークションサイトである「eBay」に目を向けてみると、日本ではレアで高額なアイテムが、かなりリーズナブルな価格で多数出品されている。

ところが、特に個人による出品ものの場合は米国以外からの入札や、米国以外への発送は受け付けていないものも多く、仮に受け付けていたとしても、落札
後のやりとりは勿論全て英語であり、また何らかしらのトラブルがあった場合の対応も困難になる。
そんな厄介なやり取りを日本国内の購入者に代わって対応してくれるのが「セカイモン 」だ。

セカイモンのサイトを通じて閲覧できるeBay サイトは全て日本語に訳されており、ヤフオク並みに簡単に欲しい品物を検索することができる。
実際にセカイモンを使用するためには、セカイモンへのユーザー登録(住所・氏名・生年月日・性別・基本配送先)が必要となるが、年会費や登録料などは掛
からない。
但し、支払い方法の登録としてPayPalかクレジットカードのどちらか(或いは両方)を選択して登録する必要がある。
上記のユーザー登録に関しては特に審査なども無いため、登録完了直後からいきなりeBayへの入札が可能となる。

さて、息子が探していたアイテムは「ターミネーター4・サルベーション ハーベスター/Deluxe Harvester Figure」というもので、映画「ターミネーター4」に登場する
巨大なロボットのフィギュアだ。
このアイテムは日本国内では正規に発売されておらず、また米国内での発売から1年半ほど経過していることもあり、過去に日本国内のショップで直輸入販売
されていたものは全て完売で、2011年8月末時点で在庫があるショップの価格はおおよそ18,000円以上〜となっている。

このアイテムをeBayで検索してみたところ、74ドル99セントの箱無し中古品と59ドル95セントの未開封新品の2品がヒットした。
(いずれもショップではなく個人による出品)
当然、狙うのは後者の未開封新品であるが、日本円換算で4,658円となっている。
ここで注意しなくてはいけないポイントとして、仮に59ドル95セント(4,658円)で落札できたとしても、当然ながらこの価格で手元に届くわけではない。
そこで、同じページ上にある「総額見積もり計算機」アイコンをクリックすることで、実際に手元に届くまでの諸費用が加算された金額を知ることができる。

ここで重要なのは、落札された品物は必ず一旦はカリフォルニア州(西部)にあるセカイモン物流センターに届けられ、それまでに掛かる諸費用「落札商品代金
・米国内送料・(米国配送保険料)・(米国内消費税)・セカイモン手数料」である「1次決済」と、同所から日本国内の購入者へ発送するための費用「国際送料・
(関税)・(日本国内消費税)」の海外発送料金である「2次決済」が掛かる事だ。
(注:各費用内の()の項目は、商品の種類や出品地域、落札価格によっては掛からないものもある。)
ちなみにセカイモン手数料は、基本的に落札価格の15パーセントとなっている。
(後日追記:現在のセカイモン手数料について、落札価格50ドル以下は一律500円、50ドル超が落札価格の15パーセントとなっている。)

で、当アイテムの総額見積もりを計算してみると、下記のようになった。

・1次決済金額として、「商品落札価格+米国内送料+セカイモン手数料(15%)」の合計で6,289円。
・2次決済金額として、米国→日本/国際配送料が 2,465円。
・上記合計で8,754円。

日本国内での販売価格が送料込みで2万円くらいしてしまうことを考えると、半額以下で購入することができる計算だ。



↑今回の場合、米国内保険料と米国内消費税は掛かっていない。
 また、出品者によっては米国内送料が無料の場合もある。

ただし、この見積もり額はあくまでも概算であり、1次決済額については見積もり時と落札完了時の円相場の変動により若干の金額差が発生し、2次決済額(国際
送料等)については実際の品物の重さや大きさで若干上下することもあるので、重さについては正確な重量範囲を選択する事ができればかなり精度の高い見積
もりが可能となる。

ということで59ドル95セントにて入札し、そのままストレートで落札された。
落札が完了した時点で1次決済に必要な金額がセカイモンに対して支払われ、後の手続きは全てセカイモンが代行してくれる。
以上で落札者(僕)は、ひたすら商品が届くのを待つのみとなる。




【落札から商品到着までの流れ】

さて、以下は実際に上記落札品が届くまでの動きとなる。

・2011年8月30日 (落札完了)
セカイモンから落札完了通知メールが届くと同時にクレカにより1次決済金額としてUS80.94ドル(6,312円)が支払われた旨が報告される。
(1次決済額が上記見積もり時と異なるのは、見積もり時と落札時の円相場の違いによるもの。)

・2011年9月4日 (出品者より荷物が発送される)
セカイモンより、出品者から荷物の追跡ナンバーが連絡された内容のメールが届く。
これにより、出品者がカリフォルニア州(西部)にあるセカイモン物流センターに向けて荷物が発送されたことがわかった。
(配送業者はアメリカ合衆国郵便公社:USPS)
メールに記されている問い合わせ番号から荷物検索をかけてみたところ、9月2日に荷物が受付されていたらしい。
その住所を見ると、イリノイ州ジェノバから発送されていたようだ。
そこから更に9月3日にはアイオワ州デモイン(USPSの中継配送センター?)に届いている様子。
尚、セカイモンのマイページにある「配送状況」には、「商品入荷待ち」と表示されている。

・2011年9月8日(荷物がセカイモン物流センターに到着)
セカイモンからは何の通知もないが、USPSの荷物検索ページにて、9月7日(現地時間)にカリフォルニア州にあるセカイモン物流センターにて荷物が受理さ
れた旨が表示されている。
しかし、セカイモンのマイページにある「配送状況」は依然として「商品入荷待ち」のまま(苦笑)

・2011年9月10日(セカイモンのマイページ表示が更新)
セカイモンのマイページに表示されている配送状況がやっと「商品確認済み・発送準備中」となる。

・2011年9月14日(商品到着)
9月10日からしばらくマイページ上の動きが止まっていたのだが、14日の夕方に何の前ぶれも無く突然荷物が到着した。

ここで荷物をヤマト便から受け取る際に、2次決済額の計2,465円を代引き扱いとしてヤマト便のドライバーに支払って荷物を受領する。
届けられた品物は現地のセカイモンスタッフによって再梱包されており、まるでセカイモンというショップから商品を買ったかのような発送状態になっている。
肝心の商品もまるっきり新品で、箱にもキズや汚れの無い完璧なものであった。
念願のフィギュアを手にした息子もかなりご満悦で、余談だが実は既にもう一品をセカイモンを通じて落札済みだ(汗)
(ホットトイズ製の「ハイドロボット」というターミネーター4に登場する海蛇みたいなロボットのフィギュア)

そして荷物の到着とほぼ同じくらいにマイページの配送状況が「商品発送完了」となり、メールからも商品発送の通知が来ていた。
そのメールには、「お客様の商品発送完了をお知らせいたします。数日以内にお手元にお届けいたしますので、到着まで今しばらくお待ちください。」
といった内容が書かれていた(おいおい、、。)
ということで、マイページ上の配送状況の表示は実際の状況が反映されるまでにかなりのタイムラグがあり、あまりあてにはならないようだ(苦笑)

今回、落札から商品到着までに掛かった日数は14日間であったが、これはセカイモンで扱われている数々の取引期間の中でもかなり敏速な方だ。
セカイモンによると、落札から手元に届くまでの平均的な期間は2週間〜1ヶ月としている。
この「2週間」と「1ヶ月」の間には2週間もの期間差があるのだが、それを大きく左右するのが出品者の発送までに掛かる日数と、配送業者、発送地によるもの。
特に厄介なのが、その取引に出品者の国民性・オークション文化の違いが生じることらしい。
たとえば、「落札後すぐに発送するのがあたりまえ」と考える出品者が日本より少ない傾向にあり、個人の出品者はとくに発送が遅れる可能性が高いとのこと。

そこで、セカイモンでは出品者からセカイモン物流センターに到着するまでに10日〜2週間は覚悟してくれとしている。
そしてセカイモン物流センターに到着してから日本国内の手元に届くまでに3日〜5日となっている。

ここで最も心配となるのが、出品者が落札品を発送しなかったり、或いは違うものや故障品を発送した場合。
更には運送業者による誤配送や荷物破損といったトラブル。

まず、出品者から30日が経過しても落札品が届けられない場合、セカイモンスタッフによりeBay側へバイヤー保護プログラムを通じて問題解決にあたってくれる。
それでも解決されない場合はキャンセル扱いとなり、落札額を含む1次決済額からセカイモン手数料の半額を差し引いた金額が返金される。
(この手数料の半額とは、トラブル解決に掛かった費用という扱いになる。)

また、誤配送や破損品等に関しても、同様にセカイモンが対応してくれる仕組みだ。

ということで実に便利なセカイモンではあるが、実際に欲しいものを米国から購入するにあたり、実は色々と制約も多い。
まず、セカイモンが出品者に支払いを行う際に利用するPayPalの送金上限金額により、3,000ドル以上の入札はできない。
つまり日本円にしておおよそ25万円〜30万円以上のアイテムは、セカイモンを通じての購入ができない。
また、法的に触れる可能性のあるものや、ワシントン条約の対象となる場合、セカイモン物流センターまでは届けられたとしても、米国から日本へは発送するこ
とができない場合もある。
この場合、1次決済額の全額において返金がされず、全て落札者の自己責任となってしまう。
しかし、実際に出品されているものが法的に触れる可能性がある場合、出品ページに警告が表示されるので、これらの警告が表示された場合は慎重に調べた
方が良いだろう。

以上、今回はたまたま2週間という短い期間でキレイな商品を何のトラブルも無く無事に購入することができたが、これから先、セカイモンを利用していくとした場
合に僕も何らかのトラブルに見舞われる可能性は大いにある。
しかし、日本国内では入手困難なアイテムや、手元に届くまでの期間や諸費用を考慮してでも手に入れる価値のあるものを入手することができるメリットは大き
い。
皆さんも、eBayに気になるアイテムが出品されており、それを何とか手に入れたいと思うものがあるのなら、セカイモンを利用してみるのも一つの手段だ。
(但し、あくまでも利用は自己責任で、、。)
(記:2011年9月16日)


【↓2011年10月1日追加情報↓】<パターン:2>
前回に引き続き、セカイモンによる2回目の発注から到着までの動きについてもレポートしてみたい。
今回もまた、息子からの依頼によってターミネーターのフィギュアを発注した。
ちなみに今回も個人による出品物で、米国外からの入札や出荷には非対応のアイテムである。
出品者の住所は米国オレゴン州ヒルズボロという街で、アメリカ東部に位置している。


・2011年9月11日 (落札完了)
前回と同様、落札が完了した時点で1次決済金が支払われた旨がセカイモンから報告される。


・2011年9月21日 (落札から10日が経過)
前回は、落札から5日後に出品者より米国内の配送状況を調べることができる貨物追跡ナンバーが提供されましたという内容の案内がセカイモンより報告された
のに対し、今回は落札から10日が経過してもセカイモン物流センターに荷物が到着していないという内容のメールが来た。

そのメールによると、「米国内輸送の所要日数(出品者の商品発送からセカイモンL.A.物流センター入荷まで)は平均で12日ほどですが、早い場合は7日、遅い場
合は45日近くかかる場合がございます。」とのこと。
更に、落札から20日が経過した時点で再度メールを送信するとのことであった。


・2011年9月29日 (商品発送完了通知あり)
前回は「商品入荷待ち」→「荷物がセカイモン物流センターに到着」→「商品確認済み・発送準備中」という段階を経ていたのに対し、今回は落札後から17日もの間
「商品入荷待ち」のまま、変化の無い状態から突然、「日本へ空輸中」に変わった(苦笑)
この時点で荷物のトラッキング番号が知らされるので、ヤマト運輸の国際宅急便貨物追跡サイトから荷物の移動状況を知ることができる。

その追跡結果を見ると、「9/28 ロスアンジェルスにて荷物受付→9/29 ロスアンジェルス荷物出荷」となっている。


・2011年9月30日 (成田到着)
ヤマト運輸の国際宅急便貨物追跡サイトによると「9/30 成田到着・輸入通関・国内発送」とあり、ここで国内のヤマト便の問い合わせ番号が同サイト上に表示さ
れる。


・2011年10月1日 (荷物到着)
そしていよいよ荷物が到着した。
前回と同様に、ここで残りの2次決済額を支払って荷受が完了する。

前回は、出品者が日本人並みかそれ以上の敏速かつ丁寧な対応により、殆ど不安なども感じること無く荷物を受け取ることができたが、今回は17日間にわたり
一切の情報も動きも出品者側から寄せられなかったこともあり、若干の不安を感じた。
しかし、むしろこちらの対応が米国では当たり前で、前回の方が稀なケースだったのだ。
元々アメリカの東側からセカイモン物流センターのある西側に運ぶだけでも平均2週間は掛かるそうなので、焦らず気長に待つくらいの余裕が必要だ。
それと、セカイモンのマイページに表示される配送状況は、そのレスポンスの悪さから全く当てにならないことは確実のようだ。

ちなみに前回と今回のような米国内のみでしか取引に応じていない品物の場合、セカイモンを通じての落札・購入はとても便利であると思う。
しかし、eBay上でショップ等が出品し、日本国内からの入札・出荷に対応している場合、無駄な送料や手数料が掛からない分、セカイモンを通さずに直接取引
を行った方が有利かもしれない。
このような場合は日本国内におけるamazonなどからの通販購入と大きな違いはなく、「Buy It Now」をクリックしてそのままPayPal決済をするだけであり、英文
による相手とのやり取りは基本的には無い。
事実、最近僕はeBayから直接CDやバッグなどを購入した。
この件については後日にでもアップしたいと思う。



↑今回もセカイモンによる梱包で送られてきた。



↑映画「ターミネーター4」に登場する「ハイドロボット」という蛇型ロボット(?)のフィギュア。
 ホットトイズ製だけあり、かなり精巧、且つリアルな出来栄えだ。


【↓2011年10月18日追加情報↓】
ということで、約束どおりeBayからの直接購入についてまとめてみた。→こちら


「おまけ」のトップへ

トップへ