100W×4・ブリッジャブルパワーアンプ

Pioneer carrozzeria PRS-A900





(注:下記のレビューはあくまでも私が個人的に感じたものであり、その感じ方には個人差があることをご理解願います。
   また、本ページに書かれている作業を真似して行う場合はあくまでも自己責任でお願い致します。
   万が一、これらの作業によって何らかの事故や損害が引き起こされたとしても当方は一切関知致しません。)

<Photo :とんかつサンド>      (2012年10月14日更新) 


【結局、外部アンプを追加した】
今月の頭(2012年9月初旬)にホンダライフ・パステルの純正デッキをパイオニアのFH-770DVDに交換し、スピーカー交換の効果も相まって純正
時の糞環境から十分納得のいく音質に改善された。(詳細は→こちら

この時は外部アンプを増設する必要は無いと思っていたのだが、「やっぱり付けられるものは付けておこう!」ということで外部アンプを追加するこ
とにした(苦笑)

最初はパイオニアのGM-D6400(定価:26,250円)を考えていたのだが、どうせなら後悔の無いように良いやつを、ということで検討したところ、数
多くのレビュアーやカーオーディオショップ店長らが絶賛しているパイオニアのPRS-A900(定価:126,000円)に決定した。

手元に届いたPRS-A900はネット上の画像から想像していたよりも高級感に満ち溢れており、本体は単なるダイキャストの鋳抜き品ではなく、全面
削り出しによって成型されており、両サイドの銀色をした端子カバーも実物を見るまではプラスチック製かと思っていたのだが、実際にはアルミ鋳物
の削り出し品であった。
本体全体も想像以上に重量感があり、仕様表示値の6.4kgは伊達ではない。

PRS-A900の内部を見るために早速フタを開けてみる。
自宅で使用しているヘッドホン用アンプ、ラックスマン P-1uの時も凄かったが、このPRS-A900もかなり豪華なパーツを贅沢に使用し、拘り抜か
れたレイアウト&組み付け方法で構成されている。
巨大な電源コンデンサーが使用されている電源回路部も凄いが、パワートランジスタを銅製のカバーで包み込んで固定させている点など、音質
に対する強い拘りを感じる。

これは大手企業のパイオニアだからこそ126,000円という本体価格で収まっているが、仮にヘッドホンアンプ業界(?)のメーカーらが同じものを開
発、製造、販売をしたら軽く20〜30万円は超えるだろう(苦笑)



↑実物を見ると、本体から滲み出る高級感オーラが半端無い(驚!)



↑左半分が電源回路で、右がアンプ回路。



↑銅製のカバーで包まれたパワートランジスタをアルミ削り出しのブロックで固定させている。



↑巨大な電源コンデンサーは日本ケミコン製だ。


この手の外部アンプの場合、取り付けに必要な各種ハーネス類(パワーケーブル、アースケーブル、音声入出力、リモート、他)は別売りとなって
おり、別途購入をする必要がある。
しかし、パイオニア純正のものは無駄に高価なので、より高品質でありながら価格の安いサードパーティ製のものを今回使用した。

アンプ本体は、無駄に音声ケーブル類が長くなることを防ぐために助手席シート下にセットした。
高級感溢れるアンプ本体が見えなくなってしまうのは残念だが、ラゲッジルームの使い勝手や音質面を考慮した結果、現状ではこの位置がベス
トであるという結論になった。

パワーケーブル(電源+線)は、バッ直(バッテリー直結)と言って、アンプ本体とエンジンルーム内のバッテリーを直結させる必要がある。
僕のホンダライフ(JC1)ではこれが大変で、バルクヘッド面(エンジンルームと車内の間にある壁)には一切のアクセスポイントが無い。
しかし、唯一フェンダー内に貫通している穴があるため、そこからパワーケーブルを通して接続させた。
音声入出力の接続はフロント2チャンネル、リア2チャンネルの計4チャンネル。(定格40W×4ch/最大100W×4ch)



↑パワーケーブル&アース端子には4ゲージ、スピーカー端子には12ゲージ対応のブロックターミナルを採用している。



↑ゲインコントロールは4chに独立装備される。
 PRS-A900は純粋に音を増幅させる機能に特化しているため、普及価格帯のアンプに定番のローパス/ハイパス・スイッチやカットオフ周波数
 コントロール機能は無い。



↑アンプ本体は助手席下にセットした。


早速様々な曲を試聴してみるが、、、、。
これは明らかにFH-770DVDの内部アンプ環境とは別次元の音。
レンジの広さ、解像感、低域から中域の厚み、音場の広がり感(?)、音の生々しさ、数多くの楽器が同時に鳴っている時の分離感、音の立体
感など、全てが素晴らしいの一言。
低域も決してボヤけずに、重厚でありながらキレのある見事なものだ。
特に複雑な倍音成分を多く含むアコースティック系の楽器による音の生々しさ、電子楽器系のダイレクト感溢れるの再現力には鳥肌が立つほど。

また、録音状態の良い曲データは存分にその高音質っぷりを余す事無く出力してくれるが、一方では、それなりの音質の曲データはそれなりの
音質でしか出力されないので、ソースの良し悪しが如実に露呈してしまうアンプでもある。

ということで、このPRS-A900は世間の評価に違わぬ想像を超えた名機だと思う。
(記:2012年9月23日)


【↓2012年10月14日追加情報】(フロントスピーカーをケンウッドのKFC-RS170からパイオニアのTS-V171Aに換装した。)
外部アンプにPRS-A900を追加したので、それに見合うグレードのスピーカーとして、パイオニアのカスタムフィットシリーズでは最上級モデルとなるTS
-V171Aに換装した。
詳細は→こちら。


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